ご利用案内

  • 定員:270名(満員の際は入場をお断りすることがあります)
  • 各回入れ替え制。
  • 開場は上映開始時刻の15分前です(混雑状況により開場時刻が早まることがあります)。
  • 記載の上映分数は当日のものと異なることがあります。
  • 作品により、プリント状態のよくないものがあります。あらかじめご了承ください。
  • 館内での写真撮影・録音・飲食・喫煙はできません。

【チケット販売時間のご案内】
◎朝の販売時間は 10:30~(12:30まで)※午前・午後の2回分とも販売します。
◎昼の販売時間は 13:30~(15:30まで)※午後1回分を販売します。


11月 川崎ゆかりの映画人

川崎市は多くの映画人とゆかりがあります。今年没後10周年を迎える実相寺昭雄監督(1937-2006)、没後10周年&生誕90周年となる今村昌平監督(1926-2006)、2015年に亡くなった川崎市出身の俳優・川崎敬三氏の追悼上映も兼ねて、川崎にゆかりのある監督・俳優などの映画人の作品を上映します。《川崎ゆかりの映画人》の今年の上映プログラムとしては、所蔵作品を中心に上映機会の稀少な作品を取り上げます。

↓『川崎ゆかりの映画人』の詳細はこちら
A4 2つ折りチラシダウンロード(11gatsu_Kawasaki-yukari.pdf 4,566KB)

料金
一般600円
大学・高校生・65歳以上500円
小中学生・市民ミュージアム友の会会員400円
幼児(未就学児)、障害者手帳・身障者手帳・療育手帳をお持ちの方およびその介助者1名、被爆者手帳をお持ちの方無料

各種割引料金をご利用の方は、生徒手帳・学生証・障害者手帳など、証明できる書類等(原本)を必ずご提示ください。
チケットはご入場の際に販売します。前売り券はありません。

2016年11月03日11:00-

わかれ雲

監督:五所平之助/1951年/モノクロ/16mm/101分/出演:沢村契恵子、川崎弘子、沼田曜一、福田妙子
◆研究のために信州を訪れた女子大生が病気となり、旅館の女中・おせん(川崎弘子)の計らいで療養することになる。おせんの目を通して、人生の機微を詩情豊かに描く。

2016年11月03日14:00-

大阪の宿

監督:五所平之助/1954年/モノクロ/16mm/122分/出演:佐野周二、乙羽信子、川崎弘子、水戸光子、左幸子
◆名匠・五所平之助が庶民の哀歓を繊細に描いた傑作。大阪に左遷された会社員を主人公に、下宿屋で働く女中たちの人間模様を物語る。一人息子と離れて働く女中・おつぎを演じた川崎弘子は出色の演技。

2016年11月06日11:00-

宇宙人東京に現わる

(c)KADOKAWA1956

監督:島耕二/1956年/カラー/35mm/87分/出演:南部彰三、目黒幸子、川崎敬三、見明凡太郎、永井ミエ子
◆原水爆開発を警告するために来た友好的な宇宙人・パイラ星人と科学者たちの交流を描く日本初の本格的カラー特撮映画。川崎敬三は小村博士の愛弟子で娘の許婚の磯辺徹を演じた。パイラ星人のデザインは岡本太郎が担当。

2016年11月06日14:00-

囁く死美人

(c)KADOKAWA1963

監督:村山三男/1963年/モノクロ/シネマスコープ/16mm/83分/出演:川崎敬三、万里昌代、花布辰男、緋桜陽子、浜田ゆう子
◆青年外科医(川崎敬三)は院長の娘と結婚するために邪魔になった恋人の看護婦・不二子を殺した。そして不二子の幻影に怯えるようになる。狂気にとり憑かれていく男を川崎敬三が演じた怪奇サスペンス作品。

2016年11月12日11:00-

西銀座駅前/盗まれた欲情

西銀座駅前
監督:今村昌平/1958年/モノクロ/シネマスコープ/35mm/52分/出演:柳沢真一、山岡久乃、西村晃、初井言栄、フランク永井
◆スキヤ橋センター商店街の薬局店主・重太郎は恐妻家だが、浮気をする羽目になり騒動が巻き起こる。フランク永井のヒット曲を題材にした歌謡コメディ。


盗まれた欲情 ※併映作品
監督:今村昌平/1958年/モノクロ/シネマスコープ/35mm/92分/出演:滝沢修、菅井きん、柳沢真一、南田洋子、長門裕之
◆今村昌平の監督第一作。大衆芝居のテント劇場の世界にとびこんだインテリ演劇青年を軸として、大阪・河内でドサ回りをする山村民之助一座のバイタリティあふれる人間模様を描く。

2016年11月12日14:00-

赤い橋の下のぬるい水(R-15)

監督:今村昌平/2001年/カラー/ビスタ/35mm/119分/出演:役所広司、清水美砂、倍賞美津子、北村和夫、夏八木勲
◆リストラされた中年男が出会った特異体質の女との奇妙な恋愛関係を寓話的に描いたファンタジードラマ。第25回日本アカデミー賞優秀主演男優賞(役所広司)受賞、第54回カンヌ国際映画祭正式出品。

2016年11月13日11:00-

人間蒸発

監督:今村昌平/1967年/モノクロ/スタンダード/35mm/130分/出演:露口茂、早川佳江
◆実際に起こった失踪事件を取り上げ、蒸発した婚約者を探す早川佳江の捜索活動をレポーター役の露口茂が追う。ドキュメンタリーを媒介に撮影クルーの存在も画面に取り込みつつ現実と虚構の狭間で人間性を描き出した作品。

2016年11月13日14:00-

あの残像を求めて/午前中の時間割り

あの残像を求めて
監督:隈元博樹/2014年/カラー/16:9/デジタル/24分/出演:加藤紗希、内木英二、三宅重信、田村研作、立川らく人
◆今では稀少になった8ミリカメラをモチーフに、再開発で様変わりする街の対岸でのささやかなドラマを綴る。丸子橋近辺や武蔵小杉付近などで撮影が行われた。(※参考上映)


午前中の時間割り ※併映作品
監督:羽仁進/1972年/カラー+モノクロ/スタンダード/35mm/100分/出演:国木田アコ、シャウ・スーメイ、秦野卓爾、沖至、和田周
◆8ミリカメラの人気がピークとなった1970年代に作られたドキュメンタリータッチの作品。夏休みに8ミリカメラを携えて旅に出た女子高生2人組の自由奔放な青春物語。(※参考上映)

2016年11月20日11:00-

吶喊(とっかん)

監督:岡本喜八/1975年/カラー/スタンダード/35mm/93分/出演:伊藤敏孝、岡田裕介、高橋悦史、伊佐山ひろ子、坂本九
◆江戸から明治への変革期、戊辰戦争に巻き込まれた名もなき若者たちがパワフルに生き延びていくさまを痛快に描く青春群像ドラマ。川崎市出身の坂本九が語り部の老婆役に扮して見事に演じている。

2016年11月20日14:00-

異邦人の河

監督:李學仁/1975年/モノクロ/スタンダード/35mm/115分/出演:朴雲煥(=ジョニー・大倉)、大関優子、菅貫太郎、馬淵晴子、中村敦夫/フィルム提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
◆自動車修理工場で働く在日コリアンの青年は日本名を使っていたが、主任へ昇進することになり戸籍謄本の提出を求められたことから転機を迎える。ジョニー大倉は本名の朴雲煥(パク・ウナン)で主演し、音楽も担当した。

2016年11月23日11:00-

宵闇せまれば/悪徳の栄え(R-18)

宵闇せまれば
監督:実相寺昭雄/1969年/モノクロ/スタンダード/35mm/43分/出演:斎藤憐、清水紘治、樋浦勉、三留留美子
◆テレビ演出で活躍していた実相寺昭雄が、大島渚に脚本を依頼して初めて劇場用映画に進出した中篇作品。アパートの一室を舞台に4人の大学生たちの危険な賭けが展開される密室劇。


悪徳の栄え(R-18)※併映作品
監督:実相寺昭雄/1988年/カラー/ビスタ/35mm/96分/出演:李星蘭、清水紘治、牧野公昭、石橋蓮司、寺田農
◆昭和10年の秋、不知火候爵邸で繰り広げられるマルキ・ド・サドの「悪徳の栄え」の芝居、そして犯罪者ばかりで構成されている劇団員たちの現実のドラマを交錯させて、愛と欲望を描く。

2016年11月23日14:00-

帝都物語

監督:実相寺昭雄/1988年/カラー/ビスタ/35mm/135分/出演:嶋田久作、勝新太郎、原田美枝子、石田純一、姿晴香
◆荒俣宏原作の同名小説の映画化。明治末から昭和初めにかけて東京改造計画を進める実業家の渋沢栄一とその協力者の寺田寅彦、幸田露伴らに対して、帝都を壊滅しようと企む超能力者が戦いを仕掛ける。
☆上映後、16:20~16:50トークショー有り:中堀正夫氏(「帝都物語」撮影監督)、濱崎好治(当館学芸員)
※トークショーのみのご入場はできません。

2016年11月26日11:00-

無常(R-18)

監督:実相寺昭雄/1970年/モノクロ/スタンダード/35mm/145分/出演:田村亮、司美智子、岡田英次、田中三津子、佐々木功
◆実相寺昭雄の長篇第一作。旧家の長男・正夫は大学へも行かず、仏像の魅力にとりつかれていた。そして、姉の百合は父母のすすめる縁談に興味を示さなかった。両親が留守にしたある夜、姉弟の関係は一線を越えてしまう。

2016年11月26日14:00-

曼陀羅(R-18)

監督:実相寺昭雄/1971年/カラー/ビスタ/35mm/135分/出演:岸田森、田村亮、清水紘治、森秋子、桜井浩子
◆農業とエロチシズムを追求して単純再生産に基づくユートピアを目ざす人物をモチーフとして、偶然に巻き込まれた二組の学生カップルが体験する恋人交換、暴行、サディズムなどの地獄めぐりを描く。

2016年11月27日11:00-

あさき夢みし

監督:実相寺昭雄/1974年/カラー/シネマスコープ/35mm/120分/出演: ジャネット八田、花ノ本寿、寺田農、岸田森、丹阿弥谷津子
◆13世紀後半、後嵯峨法皇院政の時代、世捨て人のように日々を過ごす後深草上皇に寵愛された女性が、様々な宮廷の男たちと遍歴を重ねたうえ、権力と愛欲に満ちた宮廷から自由を求めて旅立つまでを映像美によって描く。

2016年11月27日14:00-

哥(うた) オリジナル・ヴァージョン(R-18)

監督:実相寺昭雄/1972年/モノクロ/シネマスコープ/35mm/137分/出演:篠田三郎、八並映子、田村亮、桜井浩子、岸田森
◆日本人の精神構造を描く『無常』『曼陀羅』に引き続く三部作の完結編。地方の旧家を舞台に、三人の息子たちを中心とした愛欲のもつれが繰り広げられる。劇場公開版より17分長いオリジナル・ヴァージョンでの上映。