ご利用案内

  • 定員:270名(満員の際は入場をお断りすることがあります)
  • 各回入れ替え制。
  • 開場は上映開始時刻の15分前です(混雑状況により開場時刻が早まることがあります)。
  • 記載の上映分数は当日のものと異なることがあります。
  • 作品により、プリント状態のよくないものがあります。あらかじめご了承ください。
  • 館内での写真撮影・録音・飲食・喫煙はできません。

【チケット販売時間のご案内】
◎朝の販売時間は 10:30~(12:30まで)※午前・午後の2回分とも販売します。
◎昼の販売時間は 13:30~(15:30まで)※午後1回分を販売します。


9月 《永遠のオリヴェイラ マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集》

2015年4月に106歳で亡くなったポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督の追悼特集として回顧上映を行ないます。1942年の監督第一作『アニキ・ボボ』から遺作となった『レステロの老人』(2014)まで、日本未公開作『フランシスカ』(1981)を含め、1990年代以前の作品を中心として珠玉の名作10本を上映します。

・主催:川崎市市民ミュージアム/一般社団法人コミュニティシネマセンター
・共催:ポルトガル大使館
・特別協力:東京国立近代美術館フィルムセンター/アテネ・フランセ文化センター/岩波ホール
・協力:日本ポルトガル協会

↓『永遠のオリヴェイラ マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集』の詳細はこちら
A4 2つ折りチラシダウンロード(9gatsu_Oliveira.pdf 4,477KB)

料金
一般600円
大学・高校生・65歳以上500円
小中学生・市民ミュージアム友の会会員400円
未就学児、障害者手帳等をお持ちの方及びその介護者無料

各種割引料金をご利用の方は、生徒手帳・学生証・障害者手帳など、証明できる書類等(原本)を必ずご提示ください。
チケットはご入場の際に販売します。前売り券はありません。

2016年09月10日11:00-

過去と現在 昔の恋、今の恋

過去と現在 昔の恋、今の恋

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1972/カラー/35mm/115分
◆長篇劇映画第三作。ヴィンセンテ・サンチェスの戯曲「過去と現在」を監督が自ら映画用に翻案。『フランシスカ』に至る「挫折した愛の四部作」の第一部にあたる。現在の夫に心を開かず、事故死した最初の夫への想いを募らせる妻ヴァンダを中心に、過去と現在、死者と生者の間を交差する奇妙な愛が描かれる。

2016年09月10日14:00-

フランシスカ

フランシスカ

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1981/カラー/35mm/166分
◆1850年代のポルト。小説家カミーロ・カステロ・ブランコと友人のジョゼ・アウグスト、そして「フランシスカ」と呼ばれる英国人の娘ファニー・オーウェン、実在した3人の恋の物語をもとにアグスティナ・ベッサ=ルイスが書いた小説「ファニー・オーウェン」を映画化した。2人の男に愛されたフランシスカはジョゼを選ぶが、3人の関係は悲劇的な結末を迎える。『過去と現在 昔の恋、今の恋』、『ベニルデまたは聖母』、『破滅の恋』とともに「挫折した愛の四部作」を構成する。オリヴェイラが、プロデューサーのパウロ・ブランコと組んだ最初の作品であり、以後ブランコは30年以上にわたり、オリヴェイラの全盛時代を支えた。

2016年09月11日11:00-

階段通りの人々

階段通りの人々

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1994/カラー/35mm/96分
フィルム提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
◆リスボンの街路を舞台にした群像劇。「すべての私の映画同様、『階段通りの人々』は人生から沸きだした特別な何かだ。それは貧しくて周縁にいる、ほとんど忘れられた人々の目を通した真の人間性のポートレイトだ。これは1920年代の映画、初期映画への回帰を示す映画なのだ」。

2016年09月11日14:00-

アブラハム渓谷

アブラハム渓谷

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1993/カラー/35mm/188分
フィルム提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
◆フロベール「ボヴァリー夫人」をもとにポルトガル文学の巨匠アグスティナ・ベッサ=ルイスが原作を執筆。彫琢された言葉の響きとオリヴェイラの完璧な映像が火花を散らす“文芸映画”の最高峰。監督が追求し続ける女性美が、主人公エマを演じるレオノール・シルヴェイラと洗濯女を演じるイザベル・ルトの両極に具現する。

2016年09月17日11:00-

春の劇

春の劇

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1963/カラー/35mm/91分
◆16世紀に書かれたテキストに基づいて山村クラリェで上演されるキリスト受難劇の記録。自ら「作品歴のターニングポイント」と述べる本作でオリヴェイラが発見したのは「上演の映画」という極めて豊かな鉱脈だった。一見して不自然な「虚構」のドキュメントだけが喚起する謎と緊張。前人未踏の「映画を超えた映画」の始まり。

2016年09月17日14:00-

神曲

神曲

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1991/カラー/35mm/141分
◆「精神を病める人々」の表札が掲げられた邸宅で、アダムとイブ、キリスト、ラスコリーニコフ、 ニーチェのアンチ・キリストら歴史的文学作品の登場人物たちが、信仰と理性と愛についての議論を戦わせる。西洋古典の深奥に分け入りながらも「まったく未知なものとして、絶対的な驚き」とともに再び映像として蘇らせるオリヴェイラ芸術の真骨頂。

2016年09月18日11:00-

カニバイシュ

カニバイシュ

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1988/カラー/35mm/91分
◆『過去と現在』から音楽を担当してきたジョアン・パエスとともに作られたオペラ・ブッファ映画。厳かに進行する貴族たちの晩餐会は、やがて、タイトルが予告する驚愕の食人場面へ。人間と動物、人間と機械、見せかけと本質……ヴァイオリンの調べに乗ってあらゆる境界が軽々と侵される。

2016年09月18日14:00-

過去と現在 昔の恋、今の恋

過去と現在 昔の恋、今の恋

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1972/カラー/35mm/115分
◆長篇劇映画第三作。ヴィンセンテ・サンチェスの戯曲「過去と現在」を監督が自ら映画用に翻案。『フランシスカ』に至る「挫折した愛の四部作」の第一部に あたる。現在の夫に心を開かず、事故死した最初の夫への想いを募らせる妻ヴァンダを中心に、過去と現在、死者と生者の間を交差する奇妙な愛が描かれる。

2016年09月19日11:00-

ノン、あるいは支配の虚しい栄光

ノン、あるいは支配の虚しい栄光

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1990/カラー/35mm/110分
◆1974年、独立戦争が長期化していたアフリカのポルトガル植民地で、疲弊した兵士たちは戦争の意味と自国の歴史を振り返る。カモンイスの叙事詩「ウズ・ ルジアダス」、アントニオ・ヴェイラ神父、フェルナンド・ペソア、ジョゼ・レジオなどの文学作品に想を得て、ローマ時代から20世紀まで、ポルトガル民族の2000年にわたる歴史の中の四つの敗北の物語を描く、オリヴェイラによる壮大な歴史・戦争映画。

2016年09月19日14:00-

アブラハム渓谷

アブラハム渓谷

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1993/カラー/35mm/188分
フィルム提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
◆フロベール「ボヴァリー夫人」をもとにポルトガル文学の巨匠アグスティナ・ベッサ=ルイスが原作を執筆。彫琢された言葉の響きとオリヴェイラの完璧な映 像が火花を散らす“文芸映画”の最高峰。監督が追求し続ける女性美が、主人公エマを演じるレオノール・シルヴェイラと洗濯女を演じるイザベル・ルトの両極 に具現する。

2016年09月22日11:00-

神曲

神曲

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1991/カラー/35mm/141分
◆「精神を病める人々」の表札が掲げられた邸宅で、アダムとイブ、キリスト、ラスコリーニコフ、 ニーチェのアンチ・キリストら歴史的文学作品の登場人物たちが、信仰と理性と愛についての議論を戦わせる。西洋古典の深奥に分け入りながらも「まったく未 知なものとして、絶対的な驚き」とともに再び映像として蘇らせるオリヴェイラ芸術の真骨頂。

2016年09月22日14:00-

ノン、あるいは支配の虚しい栄光

ノン、あるいは支配の虚しい栄光

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1990/カラー/35mm/110分
◆1974年、独立戦争が長期化していたアフリカのポルトガル植民地で、疲弊した兵士たちは戦争の意味と自国の歴史を振り返る。カモンイスの叙事詩「ウ ズ・ ルジアダス」、アントニオ・ヴェイラ神父、フェルナンド・ペソア、ジョゼ・レジオなどの文学作品に想を得て、ローマ時代から20世紀まで、ポルトガル民族 の2000年にわたる歴史の中の四つの敗北の物語を描く、オリヴェイラによる壮大な歴史・戦争映画。

2016年09月24日11:00-

カニバイシュ

カニバイシュ

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1988/カラー/35mm/91分
◆『過去と現在』から音楽を担当してきたジョアン・パエスとともに作られたオペラ・ブッファ映画。厳かに進行する貴族たちの晩餐会は、やがて、タイトルが 予告する驚愕の食人場面へ。人間と動物、人間と機械、見せかけと本質……ヴァイオリンの調べに乗ってあらゆる境界が軽々と侵される。

2016年09月24日14:00-

階段通りの人々

階段通りの人々

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1994/カラー/35mm/96分
フィルム提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
◆リスボンの街路を舞台にした群像劇。「すべての私の映画同様、『階段通りの人々』は人生から沸きだした特別な何かだ。それは貧しくて周縁にいる、ほとん ど忘れられた人々の目を通した真の人間性のポートレイトだ。これは1920年代の映画、初期映画への回帰を示す映画なのだ」。

2016年09月25日11:00-

レステロの老人+アニキ・ボボ

レステロの老人

レステロの老人
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ/撮影:レナート・ベルタ/出演:ルイス・ミゲル・シントラ、リカルド・トレパ、ディオゴ・ドーリア/2014/カラー/DCP/19分
◆ポルトガルの大航海時代を詠った国民詩人カモンイス、「ドン・キホーテ」の作者セルヴァンテス、『破滅の愛』の原作者である19世紀ポルトガル・ロマン派 の小説家カステロ・ブランコ、20世紀初頭の詩人パスコアイス。4人の文学者がポルトガルの過去と未来について語り合う。タイトルである”レステロの老人“は、大航海時代の栄光に異を唱える人物として、カモンイスの詩「ウズ・ルジアダス」の中に登場する。

アニキ・ボボ
監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1942/モノクロ/35mm/71分
◆オリヴェイラの長篇デビュー作。陽光降り注ぐポルトの街を舞台に、躍動するアナーキーな少年少女たちを縦横無尽に活写してネオレアリズモの先駆的作品と見なされる。「アニキ・ボボ」とは警官・泥棒という遊びの名前。 幼い恋の冒険を「罪悪」と「友愛」の寓意へ変貌させる演出のスケール感はすでにして巨大。

2016年09月25日14:00-

フランシスカ

フランシスカ

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/1981/カラー/35mm/166分
◆1850年代のポルト。小説家カミーロ・カステロ・ブランコと友人のジョゼ・アウグスト、そして「フランシスカ」と呼ばれる英国人の娘ファニー・オー ウェン、実在した3人の恋の物語をもとにアグスティナ・ベッサ=ルイスが書いた小説「ファニー・オーウェン」を映画化した。2人の男に愛されたフランシス カはジョゼを選ぶが、3人の関係は悲劇的な結末を迎える。『過去と現在 昔の恋、今の恋』、『ベニルデまたは聖母』、『破滅の恋』とともに「挫折した愛の 四部作」を構成する。オリヴェイラが、プロデューサーのパウロ・ブランコと組んだ最初の作品であり、以後ブランコは30年以上にわたり、オリヴェイラの全 盛時代を支えた。