2016年10月16日

牛乳パックでピンホールカメラをつくろう!〜駆け出しボランティア奮戦記〜

9月18日(日)、「牛乳パックでピンホールカメラをつくろう!」のワークショップを行いました。ボランティア8名、プラス助っ人(姉妹)、職員2名が対応しました。今回は強力な布陣です。たいへん盛り上がりました。

 

雨の降りそうな曇り空でしたが、参加者は40名(子ども30名、大人10名)。
若いお母さんと幼児、小学生が多く参加しました。

 

●事前準備
3週間前にボランティアが集まり、当日使用する材料の準備と素案試作を行いました。
作成行程は、遊びマイスター(先輩ボランティア)の素案に若手女性ボランティアのアイディアを加味することで、ブラッシュアップができ、簡易に制作できるようになりました。

 

事前準備
 

 

ワークショップの当日、ボランティアのおじさんを子どもたちが受け入れてくれるでしょうか? 少し心配です。

 

●牛乳パックでピンホールカメラをつくる
ピンホールカメラは、牛乳パックで作った内筒と黒の厚紙の外筒で構成されています。
内筒の先端に像が映るトレーシングペーパーを貼り、次に黒の厚紙で箱を組み立て、先端(折ると四角い小窓ができる)に小さなレンズを取り付けます。最後に内筒の中へ別の黒紙を丸めて入れ、暗くします。構造はいたってシンプルです。
景色はレンズ、小窓から取り込まれ、トレーシングペーパー上に上下・左右が逆の像となって映ります。内筒を前後に動かしピント合わせをします。

 

開始早々、幼い女の子と若いお母さんが参加しました。
初めに理屈抜きに完成品に触ってもらいました。「見えた? 何が見えた?」と声かけします。さて反応は?心配!「筒を動かすとはっきり見えるよ」と、お母さんもフォローします。

 

牛乳パックでピンホールカメラをつくる
 

 

牛乳パックでピンホールカメラをつくる
 

 

組み立てはセロテープ貼りの作業ですが、貼る箇所が多く、小さい子には大変です。お母さんが牛乳パックを押さえ、子どもがセロテープを貼ります。なかなか上手くいきません。今度は子どもがセロテープを切って、お母さんが貼ります。真剣です。なんとか出来上がって、にんまりです。喜んで覗いていました。ひと安心。また来てね。

 

次は、小学校低学年、短髪の男の子とその妹さんと若いお母さん。妹さんも作りたいので、お母さんと一緒に。レモン色のパックが気に入ったようです。
男の子には、よりきれいに映るように作るコツを教えながら手伝いました。

 

パックの先端は歪まないように折り目を再度折り、不要な重なりは外し、テープを貼る。トレーシングペーパーをピンと張る。先端のレンズは持ち上がらないように・・・。アドバイスすると、必ず返事があります。男の子、すこし緊張気味です。セロテープはきちんと貼れました。何回もお礼を言われました。もうおじさんは一人前の先生です。

 

すぐにガラスのある壁際へ行き、盛んに外の景色を覗いていました。つられて妹さんも走り出しました。あとでお父さんがいることに気がつきました。日曜の午後、家族で遊びに来ていたようです。

 

「おじさんが、見える? どちらの手が見える? 右、左?」
後ろの席では、小学生2人組とシニアボランティアが奮戦していました。

 

小学生2人組とシニアボランティアが奮戦
 

 

材料が足りなくなると、若手ボランティアが追加作成のため、準備部屋に戻りました。
会場の前で、まだ小さな子どもが仁王立ちして、じっとこちらを見ていました。
逍遥展示空間は広く、さまざまな人の様子が見えました。

 

●途中から、巨大カメラを持ち出す
グループリーダーは、開始前はどうするか迷っていました。しきりに独り言を。きっとやりたかったのでしょうね。ついに巨大カメラが持ち出されました。
カメラ作りを終えた子どもたちが、近寄ってきました。
子どもたちが暗いカメラの中に入り、お父さんが被写体になって遊んでいました。
外の広場では、男の子がピンホールカメラで景色を見ながらかけ回っています。
ワークショップもそろそろ終わりに近づいてきました。

 

●最後に
ボランティア活動は、ワイワイガヤガヤしながら事前に準備して、当日参加者に無理なく手伝いをし、一緒に楽しむものなのですね。実感しました。得ることが多々ありました。
青春はもうとり戻せませんが、またこのようなワークショップがあったらチャレンジしようと思っています。

 

元気な子どもたち、みんな、市民ミュージアムに遊びに来てね!!

 

(ワークショップグループ 中江)

 

*2014年3月までのボランティア活動の様子は、こちらでご覧いただけます。

http://ameblo.jp/kawasakimuseum2010/