2016年01月13日

フォローアップ研修に参加して

平成27年12月12日に行われたフォローアップ研修に参加しました。

 

既存メンバーである私は13時からの全ボランティア対象の研修から参加しました。
研修会場(3階第3研修室)は、既に午前中から研修を受けている方々をはじめほぼ満席?!の状態で、ボランティアの皆さんの意識の高さを感じました。

 

研修会場ほぼ満席?!

 

学芸員の深川さんから説明を受けた後、ボランティアを2つのグループに分け、地下にある収蔵庫を見学しました。まるで格納庫?!を思わせるようなエレベーターに乗り、地下にある収蔵庫へ。
ひんやりとした空気感の中、私達は第6収蔵庫を見学しました。

 

第6収蔵庫は、漫画資料の中でも、特に戦後出版された雑誌を中心に収蔵されています。今では貴重となった漫画雑誌も多くコレクションされており、特に「あしたのジョー」で有名な、ちばてつやさんから寄贈されたという「少年マガジン」は、背表紙を見るだけでも懐かしいような、時代の流れを感じさせるものばかり。他の見学者からも、「懐かしい」、「読んでいた」などの感想がありました。ちばてつやさんは、元々少女漫画でデビューされたという意外なお話もうかがい、愛らしい絵も描ける、多才な方なのだと改めて感動しました。
他にも、「少女フレンド」、「りぼん」など、皆さんが一度は目にしたことのある漫画雑誌が満載で、まるでタイムスリップしてきたようなひとときを味わえました。

 

続いて、14時より「企画展、古鏡―その神秘の力―を終えて」と題して、学芸員の新井さんより話がありました。
ボランティアが、展示作品の解説をする際に留意しておく点を、今回の企画展の話も含め、色々な具体例をあげて、説明をしてもらえました。

 

「企画展、古鏡―その神秘の力―を終えて」

 

研究論文は、あくまでも参照で、何を根拠にするかはやはり資料であり、それによって得た結論を説明すると、納得していただける、など、なるほどと思う話を分かりやすく説明してもらえたように思います。
ボランティアの方々も、私を含め、熱心にメモをとり、時にはうなずきながら、話をうかがいました。とても勉強になった1時間でした。

 

その後休憩をはさみ、ボランティア交流会が行われました。交流会では、3回目となったボランティアデーに関する意見交換が行われました。色々な反省点、改善すべきところなど意見がありましたが、今回は地元メディアの取材も受け、着実に知名度は上がってきているのではないかと感じました。
また、事前アンケートについての集計結果の報告もありました。主にブログや広報紙に関する意見が多く聞かれました。外に向けて発信することの難しさを、皆さんで共有することができたように思います。

 

最後に、教育普及担当課長、豊村さんより、再来年度より、ミュージアムの運営を指定管理者制度に移行する、という話がありました。ミュージアムの活性化を促すには、民間の力が必要であるという重要性が、ひしひしと伝わってくる内容でした。

 

育普及担当課長豊村さんの話

 

私達ボランティアも、少しでもミュージアムの活性化に役立つような活動が出来ればよいという思いで、研修を終えました。

 

(スクールプログラムサポートグループ 吉田揚子)

 

*2014年3月までのボランティア活動の様子は、こちらでご覧いただけます。

http://ameblo.jp/kawasakimuseum2010/