2015年11月26日

♪ボランティアデー♪に初めて参加して

10月18日(日)は、待ちに待った、ボランティアデー『みる・きく・あそぶ ミュージアムまるごと体験』が開催されました。
来館してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

 

この記事では、「今回は行けなかったわ…」「ボランティアデーってなに?」という皆さんのためにも、ボランティアデーの様子を紹介したいと思います。
今年ボランティアに新規に登録し初めて参加した立場から、特に活動する中で触れた素敵なできごとや、発見したことなどを交えて記述してみました。
どうぞ最後まで読んでくださいね♪

 

ボランティアデーは、ボランティアが日頃どのような活動をしているのかを皆さんに知ってもらい、ミュージアムをたっぷりと味わってもらおう!という1日です。
「みる・きく・あそぶ」をテーマに、子どもさんから大人の皆さんまで楽しんでもらえるような、さまざまな活動を行います。
大きく分けて活動は5つ!博物館部門の展示ガイド、美術館部門の展示ガイド、ワークショップ、昔のあそび・しごと体験コーナー、ミュージアムツアーです。
それ以外にも、ミュージアムツアーなどで小さいお子さんをサポートするチャイルドサポートやボランティアをこれからやってみたい方の相談を受ける活動も行います。

 

さあ、ボランティアデーの1日を振り返ってみましょう!
当日、天気は曇りから段々と晴れてきて、なんだか暖かくなりそうな1日の始まり…♪
まず私が参加したのは、昔のしごと体験、「もっこ担ぎ」です!

 

もっこ担ぎ

 

「もっこ」とは、二ヶ領用水の工事の際に土を運んだ、江戸時代の仕事道具のことです。
体験用のもっこは、5㎏の砂袋を2つ(つまり10㎏!)積んでいます。前後ふたりで駕籠かきのように運びます。なんと当時の人は、この重さの倍以上の土を運んだとか…!
時には「重い~!」と言いながら、皆さんせっせと運んでくれました。

 

お母さんがお子さんの背に合わせて、かなりきつそうな中腰で歩かれていた姿を見て、「親子の愛は今も昔も変わらないな…」と感動しました。
当時の人の努力と力を感じることができたことや、便利な日常の中でも人の手でこつこつと何かを作り上げることの大切さを、体験者と共に学びました。

 

続いて、11時からスタートした昔のあそび体験!
けん玉、コマ、ベイゴマ、竹とんぼ…など、昔からある遊びを体験できるコーナーです。
始まって直ぐに、小さなお子さん、その親御さん、そして私の祖父母くらいの年代の方、たくさんの方が遊びに来てくれました。どの遊びをとっても下手な私に、熱心に教えてくれました…♪

 

昔のあそび体験!

 

おじさん同士でベイゴマの対決を子供のように楽しんでいる姿、輝いていました!
そして自然と生まれた、世代やコミュニティを超えた交流を見て、彩のある豊かな時間と感じました。太陽の下、素晴らしい活動体験になりました。

 

ランチタイムです!
中庭では大西学園吹奏楽部の、ダイナミックでぴったりそろったマーチングバンド、川崎市平間中学校吹奏楽部の、かわいらしいダンスに合わせた軽快な演奏がミュージアムをバックに行われました♪
自然と観客も集まり…リズムに合わせて手拍子!踊っているお子さんもいました。
若々しくエネルギッシュで明るい曲目から、しとやかで聞きほれてしまうような曲目まで、幅広く楽しませてくれました。
最後には大きな拍手!
昼食を食べるのも忘れて見とれてしまったのも、私だけではないはず…
ボランティアデーを盛り上げてくださった吹奏楽部の皆さま、ありがとうございました!

 

次に紹介するのが、展示ガイドです。
美術館部門展示ガイドにサポート役として参加しました。
館内にある8つの常設オブジェの中から、ボランティアが自薦する作品を30分程度でガイドする、というツアーです。

 

美術館部門展示ガイド

 

作品の概要や、作家について、更には鑑賞の仕方などをガイドするのですが、参加した皆さんからさまざまな反応がありました。「こんな作品あったかしら…」、「そういうことを表現しているなんて知らなかった!」など…。
芸術鑑賞に答えはないですが、まずそこにあることを知ること、作家やその作家の考え方について知ること、そして鑑賞のヒントを得ること、これらのことを手助けするのがボランティアの役割なのかもしれない、と感じています。

 

博物館部門展示ガイドには参加できませんでしたが、参加した方から話を聞いたところ、「今まで通り過ぎるように見ていた資料の説明が聞けて興味が持てた。」、「ガイドの方の目がキラキラしていて、とても話が面白かった!」などの感想がありました。

 

博物館部門展示ガイド

 

さまざまな資料から歴史を知ることは、その歴史を歩んできた私たち自身を知ることでもありますね。
これらの展示ガイドは、ボランティアデーだけではなく、
博物館部門は第2・4日曜日、美術館部門は第1・3日曜日に活動をしています。
どうぞ参加してみてくださいね。お待ちしています!

 

ツアーといえばもう一つ。ボランティアデー限定の、ミュージアムツアー!
館内のあらゆる活動場所をはじめ、普段は入れないミュージアムの裏側まで案内するツアーです。大人気で大勢の方が参加してくださいました♪
ミュージアムでは、どのような場を市民に提供しているのか、収蔵資料の保存方法はなど、普段は見られない場所、知ることのできない仕事に、皆さん興味を持ったようです。

 

最後に、直接参加することはできなかったワークショップ。盛り上がっていました!
逍遥展示空間では、ゾートロープという連続する絵を描きくるくる回すことで、アニメーションの仕組みが分かるワークショップや、和紙をちぎってすてきなカードなどを作る、ちぎり絵のワークショップが開かれていました。

 

ちぎり絵のワークショップ

 

真剣なまなざしで、時間を忘れて取り組むお子さんの姿。そして、お子さんよりも真剣になっている親御さんの姿。やりとりの中に、温かい時間の流れを感じました。
中庭では巨大カメラ!大きなピンホールカメラの中に入って、カメラの仕組みを楽しく学ぶワークショップです。この日も人気がありました!カメラの原理を学びながら、全身で楽しんで参加してもらえたのではないでしょうか。

 

ワークショップも、主に第3日曜日に活動しています。きっと面白い発見があるはずです。奮ってご参加ください♪

 

あっという間に夕方に…
2015年のボランティアデーは盛況のうちに幕となりました…♪
振り返って感じたことは、ミュージアムがさまざまな活動をできるのも、来館してもらえる皆さんがいるおかげです。
ボランティア活動も、来館者の皆さんと、職員の方々、その他スタッフの方々に支えられています。
これからも、参加した皆さんのアンケートを参考にしながら、ボランティア活動をよりよいものにしていき、もっと皆さんに楽しんでもらえるよう、ボランティア一同、努力していきます!
来年のボランティアデーも、楽しみにしていてくださいね♪

 

ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
ボランティアの各活動、募集についての詳細は以下のURLから見る事ができます。
http://www.kawasaki-museum.jp/volunteer/

 

(美術館部門展示ガイド・イベントサポート・スクールプログラムサポート 合田)

 

*2014年3月までのボランティア活動の様子は、こちらでご覧いただけます。

http://ameblo.jp/kawasakimuseum2010/