2015年02月10日

平成26年度 ミュージアムボランティアフォローアップ研修 ~講演から参加して 既存メンバーからの視点~

 当日、研修は次のとおり行われましたが、私は、講演「国立西洋美術館 ボランティア事業について」(同美術館 教育普及室 ボランティア担当杉浦央子氏)から参加しました。
午前   平成26年度新規登録者対象の研修
午後   第1部 全ボランティア対象の研修
 ・収蔵庫見学
 ・講演 「国立西洋美術館 ボランティア事業について」
第2部 ボランティア交流会
夕方   ボランティア懇親会

 

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杉浦央子氏の講演は、同館ボランティア活動概要についての話でした。
2004年から活動を始めて、今43名が参加、50-60代の女性が多いそうです。
現在、私は、当館の美術館展示ガイドグループの活動に参加しているため、「美術トーク」という一般向けギャラリー・トークのガイド内容に関心を持ちました。
講演全体で次の話が参考となりました。是非情報を活用して行きたいと思います。

  • ガイド展開の留意点:参加者へは、初回参加かどうかを確認してガイド内容を対応させている。作品解説が主体だが、参加者へ問いかける対話式も大切にしている。
  • 当日集客の工夫:入口の電光掲示板で「美術トーク」の実施を周知している。また、来館者が必ず通る所に、「美術トーク」の案内と、その日にガイドする作品を掲示している。
  • ガイドの研修:公式研修(所蔵作品・美術館教育の講義を受講)、他に自主的見学会・勉強会を実施。具体的には、トーク振り返り、他館教育プログラム見学、他館との交流等。

 

「美術トーク」活動概略は次のとおり。

  • 対 象:一般大人向け
  • 実施日:毎日曜日と第1・3・5土曜日、2012年実績:71回実施 (1,249名参加)
  • ガイド時間:14:00~ 50分間
  • ガイド体制:ガイド1名、各人3ヶ月を1単位として担当。
  • ガイド内容:予め選んだ所蔵作品5-7点を紹介。解説と問いかけ。
  • 参 加 者:予約不要の立寄り形式で、3~25名(平均10名位)。

 

国立西洋美術館のボランティア活動全体は次のとおり。
(1)子ども向け
 スクール・ギャラリートーク:所蔵作品を紹介する対話型鑑賞プログラム
(2)親子向け
 ファミリー・プログラム:常設展示室の作品鑑賞と関連する創作・体験プログラム
(3)一般大人向け
 ①美術トーク:所蔵作品の鑑賞プログラム。作品解説を主体としている。
 ②建築ツアー:ル・コルビジェ設計の美術館建物ガイドツアー

 

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この後30分の休憩を経て、ボランティア交流会が設けられ、ボランティア相互で主にボランティアデー、ボランティアスタッフブログ・広報紙、アウトリーチ活動について、意見交換を行いました。参加メンバーのお顔確認と、意見を拝聴した貴重な機会でした。
更に場所を移し、懇親会と続きました。活動メンバーと楽しい飲食のひと時を過ごし、余興のビンゴゲームで盛り上がり、今年の活動納めとなりました。

(美術館展示ガイドグループ 田中)

 

*2014年3月までのボランティア活動の様子は、こちらでご覧いただけます。

http://ameblo.jp/kawasakimuseum2010/