2014年09月18日

第2回アウトリーチ活動(ワークショップグループ)

9月2日(火)、川崎市立川崎病院小児科病棟で、2回目のアウトリーチ活動を実施しました。(前回のアウトリーチ実施レポートは、こちらからご覧ください。)

第1回目と同じ4人のボランティアメンバー、そして市民ミュージアム職員の柿崎課長と内海さんが参加しました。

 

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今回、ワークショップに参加した子どもたちは5名でした。

まず、2歳くらいの女児と男児。ともに付き添いのお母さんや看護師さんが、点滴スタンドを引いていました。続いて、4歳くらいの男の子がひとりで現れました。しばらくして、車椅子に乗った6年生の女の子が看護師さんと、最後に中学生の女の子が来ました。

 

今回用意したプログラムは、額縁付きの「ちぎり絵カード制作」と「ゾートロープの制作」(※)です。

 

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まず、「ちぎり絵を作りましょう」と誘いました。

ちぎり絵制作は、様々な色の色紙や和紙を手にとり、好きな色や気に入った紙の質感との出会いから始まります。

年少の子どもたちは、色紙を星型やハート型に型抜きするクラフトパンチが大好きです。これがちぎり絵制作の入り口になります。特にキラキラの色紙の星やハートを喜んでくれます。今までご機嫌ななめだった子も、そのうち熱心に型抜きをしたり、糊で貼り付けたり。いつのまにか笑顔になっていました。

 

6年生と中学生の女の子は、物語の1シーンのようなファンタジックなちぎり絵を作りました。そして、残りわずかな時間でゾートロープにも挑戦。制作要領を短時間で理解し、すぐさま紙製フィルムに12コマの絵を描いていきました。これがなかなかのもので、かわいいアニメーションが出来上がりました。スマホで動画撮影していたので、病室に戻って再度見たのではないでしょうか。

今回は、看護師、医師、保健師の方々も、ワークショップの様子を眺めていました。

 

参加した子どもたちの怪我や病気が、1日も早く治りますように!と願いながら、病院を後にしました。

 

※:ゾートロープとは、回転のぞき絵のこと。側面に縦のスリットを入れた回転する円筒形を用意し、円筒形の内側面に60㎝ほどの長さの紙製フィルム(12コマ)をセット。この円筒形を回転させ、側面からスリットを通して覗き込むと、連続写真のように並んでいる12コマの絵が、アニメのように動いて見えます。ゾートロープの制作では、この12コマの絵を制作します。

 

(ワークショップグループ 山中)


*2014年3月までのボランティア活動の様子は、こちらでご覧いただけます。

http://ameblo.jp/kawasakimuseum2010/