2015年02月24日

現地見学研修『川崎宿』

1月24日(土)9:45 JR川崎駅に集合。かわさき歴史ガイド協会の方々の案内による川崎宿の現地見学研修に参加しました。参加者はボランティア11名、職員1名です。3グループ(1グループ3~4名)に分かれてガイドをして頂きました。

 

【午前のコース】
◎川崎駅→旧東海道と市役所通り交差点:砂子は文字どおり砂州地帯で、多摩川の氾濫時には冠水の被害により宿域に盛土されたという説があります。実際この場所に立ってみると高低差を感じました。道路幅は江戸時代と同じ3間(5.4m)と聞き、とても感動的でした!

 

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→問屋場跡・高札場跡:静岡県掛川市の日坂には高札の実物があります。高札は縦横3.6m奥行き1.8mと見上げるほど。とても大きな掲示物ということに改めて驚きました!
→砂子の里資料館:浮世絵コレクションを中心とした個人の資料館で、間近で浮世絵を鑑賞できます。浮世絵好きな方にはたまらない見どころスポット!
→宗三寺:境内に入り墓地の入口から一番遠い角地にひっそりと供養塔があります。季奉公として働いた飯盛り女・遊女たちの墓です。この日も綺麗に清掃され、花が供えられていました。
→一行寺:別名閻魔寺(閻魔様の座像があるそうです)。川崎初の寺小屋(後の川崎小学校)を主導した浅井忠良氏のお墓があります。
→東海道かわさき宿交流館:まず入って左に茶屋「万年屋」を摸したお休み処があり、そこで大型ディスプレイによる映像を見ながら川崎宿の概要を知ることができます。子どもにも理解できるわかり易い解説がなされており、市民ミュージアムの博物館部門展示ガイドの参考にしたいものです。2階には市民ミュージアムに展示してある川崎宿模型を参考に作成されたミニチュアがあります。ミュージアム学芸員・職員の方々の思いを感じました。必見ですよ!!
→田中本陣跡
→万年屋跡
→六郷の渡し場跡
→真福寺:川崎市最古・最大の庚申塔があります。
→稲毛神社

 
<昼食>かわさき宿交流館の並びにある御菓子処「川崎屋東照」で、なんと万年屋名物「奈良茶飯風おこわ」を全員で頂きました。炒った大豆・栗・小豆などが入っていて美味しかったです。当時の川崎宿の旅の楽しみの1つを味わえた感じです。かわっぴら餅もおススメですよ。

 

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【午後のコース】
◎妙遠寺:二ヶ領用水に貢献した小泉次大夫と奥様の逆修塔(生前に建てたお墓)があります。そして市民ミュージアムが市制90周年記念で企画した『近代川崎人物伝』で紹介した平川平五郎が、小泉次大夫と田中休愚の二人の偉人を広め偉業を讃えた「泉田二君功徳碑」もあり、感動の連続でした!!

 

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→佐藤本陣跡
→橘樹郡役場跡
→小土呂橋遺構:度重なる多摩川の氾濫の増水により、新たに直接海に排出するために新川堀が掘られ(現在の新川通)、東海道と交わるところに掛けられた橋の親柱です。優しく温かみのあるデザインだなと思いました。
→教安寺:川崎市で江戸時代から残っている梵鐘の1つがあります(残りの2つは大師と泉沢寺にあります)。
→市立川崎小学校正門:佐藤惣之助・坂本九が卒業した学校。
→芭蕉ポケットパーク
→芭蕉の句碑:おなじみの「麦の穂を たよりにつかむ 別れかな」。
→無縁塚:江戸時代に災害・飢餓で亡くなった身元不明の方々の供養塔。
→京浜急行八丁畷駅:京口から八丁(870m)真っすぐ伸びる(畷)道の意で付けられたと言われています。

 
かわさき歴史ガイド協会の方々のガイドは、一つひとつの必見ポイントがとても解り易かったです。また、今まで学んできたことが現地で体感できたので、寒さも何のその、充実した一日となりました。ガイドして頂いた方々との交流もでき、とても良い企画となりました。ありがとうございました。
今後の博物館部門展示ガイドに少しでも役立てたいと思います。

(博物館部門展示ガイドグループ 柳沼)

 

*2014年3月までのボランティア活動の様子は、こちらでご覧いただけます。

http://ameblo.jp/kawasakimuseum2010/