2022年11月11日

【教育普及】「家族でつくるアート・メモリー」を開催しました!

さわやかな秋風を感じ、外で過ごす時間が楽しい季節がやってきました。今年は久しぶりに遠出をする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな秋の一日、ワークショップ「家族でつくるアート・メモリー」を開催しました。6歳~小学3年生の子どもと保護者の方が美術作品に親しむ機会を作ろう!と考えたもの。今回は川崎駅のすぐ近くにある「ミューザ川崎」の建物内外にあるパブリック・アートを取り上げました。どんな内容にしたら家族で楽しむことができるかな…?今回は、さまざまな美術館などでワークショップを開催している、NPO法人ARDAの皆さんにご協力をいただき企画を考えていきました。
雨も降らず、ちょうどいいお天気になった当日。午前・午後ともに11組の家族が参加してくれました。

今日やることはこちらの3つ!
① おしゃべりをしながら3つのアート作品を見ること
② 3つめに見た作品を写真にとること
③ 作品をみた感想を表現すること

さあ、一体どんな時間になるでしょうか?
作品鑑賞は3つのグループに分かれて、ファシリテーター(スムーズな進行を促す調整役)と一緒に見ていきます。

まずは自己紹介から!
アニッシュ・カプーア《ダブル・インバージョン》
大きな白い直方体に銀色のくぼみがついています。

近づいてみると…あれ?姿が逆に映って見える??
子どもも大人も、それぞれの視点で思ったことを話します。

鴻池朋子《Concerto Angel / Mother Forest》
こちらの作品は外に展示されています。川崎駅を利用する方は見かけるのではないでしょうか。
座ってみると、どんな気分かな?
フロリアン・クラール《Movement No.3 -Mnemiopsis Leidyi-》
ミューザ川崎の通路沿いに展示されているこちらの作品は、普段は通り過ぎてしまうことが多いかもしれません。
「花がたくさんついてる」「宇宙船みたい」など、色々な意見が。
近づいたり離れたりしながら見ることで、様々なイメージがふくらみます。
鑑賞の後、写真を撮るヒントになる質問が書かれたワークシートに書き込んでアイディアを整理していきます。
 
そして家族ごとに、スマートフォンなどで撮影タイム!作品と人の位置や角度などをじっくり考えて撮ります。

部屋に戻ったら写真を印刷して、作品制作の時間。折り紙やマスキングテープなどで飾り付けをして、自分たちが感じた作品の魅力や特徴を表現します。家族で話しながら、にぎやかに作業は進みました。

最後に、完成した作品を机に並べて鑑賞会を行いました。

 

同じ作品を鑑賞しても、できあがる作品は様々。家族によって見方や感じ方はもちろん、表現の仕方も個性があふれます。

  

合計22点の素敵な作品ができあがりました!完成した作品の一部をご紹介します。
参加者からは、「(自分の子どもが)意外と意見を言っているのにびっくりした」「親も一緒に参加できてよかったです」といった声や、「アートを見て考えたり、いろいろしゃべったりするところが楽しかった」などの子どもの感想を聞くことができました。
今回の経験が、日常の中で出会う様々なものごとに関心を持ち、他の人と対話をしながら自分なりの見方をする…そんな心を持つきっかけになったらと思っています。

川崎市市民ミュージアムでは、これからも様々なワークショップや講座を行います。関心のある内容がありましたら、ぜひご参加ください。

教育普及担当 杉浦