ご利用案内

  • 定員:270名(満員の際は入場をお断りすることがあります)
  • 各回入れ替え制。
  • 開場は上映開始時刻の15分前です(混雑状況により開場時刻が早まることがあります)。
  • 記載の上映分数は当日のものと異なることがあります。
  • 作品により、プリント状態のよくないものがあります。あらかじめご了承ください。
  • 館内での写真撮影・録音・飲食・喫煙はできません。

【チケット販売時間のご案内】
◎朝の販売時間は 10:30~(12:30まで)※午前・午後の2回分とも販売します。
◎昼の販売時間は 13:30~(15:30まで)※午後1回分を販売します。


1月 レンフィルムーペレストロイカ以前/以後ー

1918年にサンクト・ペテルブルグ(旧レニングラード)に創設された映画撮影所レンフィルム。そこでは、ソクーロフやゲルマンをはじめ数々の巨匠が輩出されました。彼らの作品は、実験精神に富む一方で政府による検閲などにさらされ、必ずしも自由な映画制作が約束されていたわけではありませんでした。
今回の特集上映では、ソ連で自由な映画制作が可能になった1986年のペレストロイカ前後の作品を取り上げ、抑圧下の映画と自由を得た後の映画を比較します。

2015年01月04日11:30-

政府の介入と新しい潮流

パッツァーニ
(監督:ディナーラ・アサーノワ/レンフィルム/1983年/カラー/35mm/スタンダード/95分)
■不良少年たちの施設「プロメテウス」について監督自身が行なった調査に基づいて制作された劇映画。当局によるシーンの削除や改編を受けた後に公開された。

2015年01月04日14:00-

政府の介入と新しい潮流

ミュージアム・ヴィジター
(監督:コンスタンチン・ロプシャンスキー/レンフィルム+ZDF1989年/カラー/16mm/スタンダード/135分)
■ 改革以後、撮影所の経済的な独立をめざしドイツのテレビ局ZDFとの合作によって制作された。核戦争後の荒廃した21世紀を舞台に、主人公は海底に沈んだ町《博物館》を訪ねる。

2015年01月11日11:30-

ソクーロフと表現の自由

孤独な声
(監督:アレクサンドル・ソクーロフ/レンフィルム/1978年(公開1986年)/カラー/35㎜/スタンダード/86分)
■ソクーロフの長篇処女作。内戦後、故郷の村に復員してきた兵士の孤独と愛を描いた作品。タルコフスキーが本作公開のために奔走するも、それが叶うのは8年も後のことだった。

2015年01月11日14:00-

ソクーロフと表現の自由

日陽はしづかに発酵し…
(監督:アレクサンドル・ソクーロフ/レンフィルム/1988年/カラー/35mm/ヴィスタヴィジョン/137分)
■「私はかつて一度もこれほど自由に仕事をしたことがない」とソクーロフが語るほど開放された環境の下で制作された作品。終末の危機が迫る荒廃した世界を舞台にした哲学的ファンタジー。

2015年01月12日11:30-

ゲルマンの<解放>

道中の点検
(レンフィルム/1971年(公開1986年)/モノクロ/35㎜/ヴィスタヴィジョン/97分)
■ ゲルマンは、ペレストロイカ以後にその多くの作品が公開され、ロシア、ソビエト映画の顔とも言うべき存在となった。ドイツ軍の捕虜となった男が主人公の本作は、制作から15年後にようやく公開された。

2015年01月12日14:00-

ゲルマンの<解放>

わが友イワン・ラプシン
(レンフィルム/1982年(公開1984年)/カラー/35㎜/ヴィスタヴィジョン/98分)
■ ゲルマンはこの作品から『フルスタリョフ、車を!』(1998年)まで16年間映画を作らなかった。制作体制の変革に対し独自の態度をとり続けた監督のペレストロイカ前夜の作品。