岩波映画製作所出身の監督たち

上映中
映像ホール / 2019年05月18日-2019年07月14日

岩波映画製作所出身の監督たち

上映スケジュール

概要

羽仁進、小川紳介、黒木和雄など、日本映画史に名を残す数々の映画監督が集った岩波映画製作所。
教育映画やPR映画などの短編映画の製作プロダクションとして1950年より映画の製作を開始し、その後の日本映画を支える豊かな土壌となりました。
本特集では、収蔵作品を中心に、岩波映画製作所出身の映画監督たちの作品を紹介します。

【上映日】
2019年 5月18日(土)~7月14日(日)の土日 <全14日間・28回上映>
※ ただし 6月22日(土)・23日(日)・29日(土)・30日(日)は休映

【チケット販売時間/当日券のみ】
10:00~15:00(12:00~13:00 は販売休止)
※ 定員 270名(各回入れ替え制)/ 開場 15分前
※ 前売り券はございません。当日先着順での販売となります。(満員の際は入場をお断りすることがございます。ご了承ください。)
※ 作品によっては、フィルムの経年劣化により映像・音声の状態が鮮明でないものがございます。ご承知の上ご鑑賞いただきますようお願い申し上げます。

入場料金(1プログラムにつき)
一般600円
大学・高校生・65歳以上500円
小中学生400円
未就学児、障害者手帳等をお持ちの方及びその介護者無料

各種割引料金をご利用の方は、生徒手帳・学生証・障害者手帳など、証明できる書類等(原本)を必ずご提示ください。

村の婦人学級


上映日
2019年 5月18日(土)11:00
2019年 5月19日(日)14:00

1957年/モノクロ/スタンダード/16mm/27分
監督:羽田澄子
羽仁進の下で助監督を務めた羽田が、滋賀県の農村ではじまった婦人学級の様子を記録した初監督作品。
封建的な日本社会の中で抑圧されてきた農村の女たちが、話し合いを通じて問題意識を共有し、村の古い生活や意識の変革を試みる姿を捉える。

町の政治 べんきょうするお母さん


上映日
2019年 5月18日(土)11:00
2019年 5月19日(日)14:00

1957年/モノクロ/スタンダード/16mm/31分
監督:時枝俊江
全国で初めて町民の力により文教地区に指定された東京郊外の国立で、母親たちが公民館での勉強会を通して町の政治を変えていく。
議会に一任するのではなく、より良い町づくりを目指し、主体的に声を上げる母親たちの姿に追る。

教室の子供たち


上映日
2019年 5月18日(土)14:00
2019年 5月19日(日)11:00

1954年/モノクロ/スタンダード/16mm/29分
監督:羽仁進
日本のドキュメンタリー映画の概念を覆し、羽仁の名を広く知らしめた作品。
子供たちが好奇心をなくすまで放置したカメラで、子供たちの姿を活き活きと捉えている。

絵を描く子どもたち


上映日
2019年 5月18日(土)14:00
2019年 5月19日(日)11:00

1956年/パートカラー/スタンダード/16mm/38分
監督:羽仁進
『教室の子供たち』に続き、7ヶ月の期間をかけて小学1年生の図画工作の授業の様子を捉えた記録映画。
表現する楽しさに目覚めた彼らの絵には、その時々の彼らの内面が反映されている。

海は生きている


上映日
2019年 5月25日(土)11:00
2019年 6月2日(日) 11:00

1958年/カラー/スタンダード/35mm/56分
監督:羽仁進/撮影:小村静夫、吉田六郎/録音:加藤一郎/美術:武田謙之助、勅使河原宏/音楽:入野義郎/解説:東野英治郎、黒柳徹子
日本初の海底を舞台にした長編カラー映画。ひとりの少年の目を通し、海中の様々な現象や生物を追って、海の自然や生命の仕組みを説明していく。
琉球諸島の最南端、八重山群島・波照間島でロケを敢行。水中撮影の先駆者・舘石昭による美しい水中映像やサンゴ礁が目を惹く。

不良少年


上映日
2019年 5月25日(土)14:00
2019年 5月26日(日)14:00

1961年/モノクロ/スタンダード/35mm/89分
監督:羽仁進
出演:山田幸男、吉武広和、山崎耕一郎、瀬川克弘
実際に非行歴のある少年たちを起用し、ドキュメンタリー手法や即興演出を積極的に取り入れた長編劇映画。
同年のキネマ旬報ベスト・テン第1位に選出、マンハイム国際映画祭金賞を受賞するなど国内外の多くの映画人に衝撃を与えた、羽仁の代表作。

午前中の時間割り


上映日
2019年 5月26日(日)11:00
2019年 6月1日(土) 14:00

1972年/カラー/スタンダード/35mm/101分
監督:羽仁進
出演:国木田アコ、シャウ・スーメイ、秦野卓爾、沖至
夏休みに仲良しの女子高生2人が8mmカメラを持って旅に出るが、途中で1人が事故死してしまい……。
主演の少女たちが実際に撮影した映像を全編に使用するなど、大胆な即興・ドキュメンタリー演出を取り入れて、思春期における「生」を描いた野心作。

わが愛北海道


上映日
2019年 6月1日(土)11:00
2019年 6月9日(日)14:00

1962年/カラー/シネマスコープ/35mm/49分
監督:黒木和雄
アラン・レネの『二十四時間の情事』に触発された、黒木和雄が岩波映画製作所で手がけた最後の作品。北海道に産業調査のため訪れた若い男が、
そこで出会った長靴工場の女工に恋をするというフィクションを軸にしながら、農民、漁師、炭鉱労働者などの仕事ぶりを活き活きと捉えている。

日本10ドル旅行


上映日
2019年 6月1日(土)11:00
2019年 6月9日(日)14:00

1962年/カラー/スタンダード/35mm/20分
監督:黒木和雄
のちに美術映画・文化映画の名作を世に送る映画作家・松川八洲雄の提案で、黒木が演出したトヨタ自動車のPR映画。
アメリカ人の少女が横浜から神戸までを旅する一種のロードムービー。

恋の羊が海いっぱい


上映日
2019年 6月2日(日)14:00
2019年 6月8日(土)14:00

1961年/カラー/シネマスコープ/35mm/20分
監督:黒木和雄 脚本:黒木和雄、羽田澄子
出演:ペギー葉山、岡乃桃子、及川久美子、久里千春
羊毛の宣伝用PR映画であり、羽田澄子の脚本を黒木がミュージカル風に改変した作品。色鮮やかなダンサーの群舞、早口なお針子たちのおしゃべり、
ペギー葉山の歌唱などPR映画としては異色の演出が見もの。衣装は森英恵、劇中歌の作詞は寺山修司が担当。

太陽の糸


上映日
2019年 6月2日(日)14:00
2019年 6月8日(土)14:00

1963年/カラー/スタンダード/35mm/30分
監督:黒木和雄
東洋レーヨンの合成繊維のPR映画。合成繊維の化学的な説明とその製造工程が捉えられ、そして世界進出を追って
行われた世界各地のロケーションによってパリのファッション・ショーまでもが撮影されている。音楽は一柳慧が担当。

あるマラソンランナーの記録


上映日
2019年 6月8日(土)11:00
2019年 6月9日(日)11:00

1964年/カラー/スタンダード/35mm/63分
監督:黒木和雄
マラソン選手・君原健二が、故障を乗り越え、1964年の東京オリンピックに向けて黙々と練習する姿を克明に記録したドキュメンタリー。
ナレーションを極力排することで、君原の呼吸や足音と共に、孤独に自分自身と闘い続ける彼の躍動する肉体に迫る。

青年の海―四人の通信教育生たち


上映日
2019年 6月15日(土)11:00
2019年 6月16日(日)11:00

1966年/モノクロ/スタンダード/16mm/56分
監督:小川紳介
大学通信教育制度改定への反対闘争に立ち上がった4人の通教生たち。彼らは、学ぶことや働くことに悩みながらも闘争を続ける。
彼らの青春の苦悩やほとばしるエネルギーにカメラが共鳴する。当事者と同じ視点に立つ撮影スタイルを確立した小川の長篇第1作。

現認報告書―羽田闘争の記録


上映日
2019年 6月15日(土)14:00
2019年 6月16日(日)14:00

1967年/モノクロ/スタンダード/16mm/58分
監督:小川紳介
1967年、佐藤栄作首相のベトナム訪問に反対する全学連が羽田で機動隊と激しく衝突。その闘いで死亡した京大生・山崎博昭の死の真相を追う。
当局の「事故死」という発表に対して、遺体解剖、手作り模型や写真を使った解説、目撃証言によって真実を検証する。

パルチザン前史


上映日
2019年 7月6日(土)11:00
2019年 7月7日(日)11:00

1969年/モノクロ/スタンダード/16mm/120分
監督:土本典昭、堤稚雄
1968年の京大全共闘運動で、学生らと学生運動のセクト主義に反対し続けたパルチザン五人組のリーダーである京大助手・滝田修を間近に捉えた傑作。
機動隊との激しい攻防や火炎瓶が飛ぶ市街戦を捉える一方で、滝田の発言や家庭生活に迫り、多くの人を惹きつけた彼の人間性を映し出す。

水俣 患者さんとその世界


上映日
2019年 7月6日(土)14:00
2019年 7月7日(日)14:00

1971年/モノクロ/スタンダード/16mm/167分
監督:土本典昭
水俣病の原因である工場廃水を流した株式会社チッソを相手どり裁判を起こした29世帯を中心に、遺族の記憶から真実を探ると共に未認定患者の実態を描いた作品。いわゆる運動映画とは一線を画し、患者である以前に漁師、人間としてその土地に生きる彼らの日々の姿を克明に捉えている。

サード


上映日
2019年 7月13日(土)11:00
2019年 7月14日(日)14:00

1978年/カラー/ヴィスタサイズ/35mm/102分
監督:東陽一
出演:永島敏行、吉田次昭、森下愛子、志方亜紀子
軒上泊の原作小説を寺山修司が脚色。元高校野球の3塁手として活躍した通称サードが、傷害事件を起こして入所した少年院での様々な経験を通じて、少年から大人へと成長していく姿を描く。キネマ旬報ベストテン第1位をはじめ各賞を総なめした。

もう頬づえはつかない


上映日
2019年 7月13日(土)14:00
2019年 7月14日(日)11:00

1979年/カラー/ヴィスタサイズ/35mm/113分
監督:東陽一
出演:桃井かおり、奥田瑛二、森本レオ、伊丹十三
早稲田大学の卒業製作として書かれた見延典子の同名ベストセラー小説の映画化。2人の男性の間で揺れ動く女子大生の愛と性の日常を淡々と描く。桃井かおりが、大学闘争後の 「シラケ世代」の空虚な若者の感覚を見事に体現している。