2021年09月22日

【教育普及】ワークショップ「見えてくる風景」を開催しました

暑さがほんの少しだけ和らいだ8月最後の日曜日、8/29の午後に、中原区にある川崎市生涯学習プラザで、ワークショップ「見えてくる風景 写真をもとに絵を描いてみよう」を開催しました。写真の「写ってしまう」性質を利用して、描きたいモチーフを写真から探し出しドローイングをするワークショップ。モチーフを探すことで、新たな視点を獲得してもらうことが目的のひとつでした。

ワークショップ当日、10代から大人の方まで幅広い年代の参加者が、スケッチブックと好きな画材を手に集合。事前に講師の木村彩子さんからの動画メッセージを見て、写真を撮り、さらにそれを元に数枚ドローイングをしてくるという宿題が課されていたのですが、皆さん真面目に済ませてきてくれました。
ワークショップの初めにまずしたことは、準備運動。といっても体操ではありません。ドローイングのための準備運動です。スケッチブックに、くるくるとした円や、さーっと真っすぐな線などを自由に引いていきます。そのなかで、自分が気持ちよく感じる線や色を探します。そして講師のアドバイスを受け、その線をまた引いていきます。

▲講師の木村彩子さん

準備運動が終わったら、いよいよドローイングです。事前に描いてきてはいるけれど、当日はまた感覚が違います。講師からの「写生ではありません。感じたことを表現するのがドローイングです」という言葉を念頭に描いていきました。

▲写真のどこに注目したのかな? ▲色鉛筆を握りしめて
▲写真のどこに注目したのかな? ▲色鉛筆を握りしめて

しばらくすると、講師もドローイングをスタート。と同時に、スタッフも描きたくなり、会場にいる人みんなが筆を走らせていました(笑)。

▲木村先生もドローイング!

ワークショップ後半は、参加者が描いたドローイングを集め、それぞれどうしてそのモチーフを描いたかを発表していきます。そして、「そこに注目するなんておもしろい」とか「同じところを描いている!」など、相違点や共通点を話し合いました。

▲みんなで鑑賞会

終了後のアンケートには「こういう描き方をしていいんだ、と目からウロコでした。」「新しいことをできて楽しかった」との感想や意見が見られました。参加者の皆さんが、少しでも新しい視点に気付いてくれていたら幸いです。そして、今後の制作や表現の幅を広げていってほしいと思います。

教育普及担当 奈良本