2017年09月28日

【広報】職業体験に来た中学生たちが「ハイチアート展」をPR!

川崎市市民ミュージアムでは、スクールプログラムの一環として市内の学校から職業体験を受け入れています。

先日9月27日(水)に来てくれたのは、川崎市立有馬中学校の2年生で、元気いっぱいの男子学生6人!
普段はサッカーや野球、科学など色々な活動に励んでいる子どもたち。小学生の頃に社会科見学でミュージアムに来てくれたことがあるそうです。


さて、この日の体験内容は、ズバリ「広報」のお仕事。
もちろん「広報」なんて言葉も初めて聞いたという学生たちに、お仕事の内容を簡単に説明したあと、現在開催中の「ハイチアート展」のPR文を考えてもらいました!

子どもたちの目を通して見えた「ハイチアート」の世界感。
文章に加え、子どもたちそれぞれが一眼レフで撮影した会場写真(みんな上手でびっくり!)とともにご紹介します!


※子どもたちの文章を活かすため、基本的に原文のままで掲載しています。


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このハイチアート展は、ハイチという国とその国民の様子が良く分かる場所だと思います。
ハイチの国旗は1986年に制定され、国の複雑な歴史を反映して何度も変更されました。
ハイチの国旗は青と赤がメインだが、その色は何を表していると思いますか?
気になる方はぜひ市民ミュージアムへ来て下さい。

また、このハイチアート展にある作品は森や川などの「自然」がテーマになっているものが多いと思いました。
作品を見ると心が落ちつき、ハイチアートについて興味を持つことができると思います。
色はおだやかな色が使われていてすごく良いと思いました。
ぜひ見に来て下さい。
中学生が撮影した会場風景
(S.I)

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~ジャクメル地方(付近)の農場のくらし~
この2つの絵をみると、実際ジャクメルという所はどのようなところなのかがよくわかります。
林や海、自然にかこまれた住居、農業をしている人々、家畜などから、実際の風景がよく想像できます。

~不思議な果物のなる木~
実際に、木に色々な種類の果物がそのままなっていることはそうありませんが、
この絵は普通の果物のなる木がかいてあるよりは、よく見入ってしまいます。
スイカやみかん、とうもろこしなど、一つではなく多種類のものがなっているのをみると、
想像がふくらみ、あきずにみることができます。

ハイチアートとは、日本にかいてある絵とはまた違い、
そのハイチという国の特色がよくでています。
みなさん、ぜひハイチという国の特色を見にきて下さい。
中学生が撮影した会場風景
(J.J)

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自然が豊かなきれいな作品で、ゴナイーブの農場にいきたくなるような作品ですばらしいと思います。
また、一枚の紙からこんなにきれいな作品ができたことがすごいと思いました。
そして、「おくゆき」の出し方がうまく、グラデーションの技術がつかわれていることがすごいと思いました。
中学生が撮影した会場風景
(H.T)

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ドライブする2匹の犬という作品は、車に犬がのっているというなんともふしぎな作品で、
犬がまるで人間みたいですごく印象にのこる作品でした。
中学生が撮影した会場風景
(S.F)

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ハイチアートとは、ハイチという国で作られた絵です。
ハイチは、27,750㎢の小さな国で、日本にある四国の1.5倍の大きさにあたります。
場所は、アフリカの方にあり、日本とはとおい場所にあります。
そのようなハイチという国でどのような絵が描かれているのか?

まず、一番気になったのは、「ジャクメル地方の農場のくらし」という作品です。
この作品を作ったジャン・ダヴィット・ブールシコーという方は、ジャクメルという街で生まれ、その生まれ育った町を表現しています。
そして、作品は奥行きまできれいに書かれていて、ひとつひとつの木や葉までていねいに描かれているため、まるでそこにいるかのような感覚をあじわえる作品となっています。
この作品からは、この町に住む人々が細かく描かれていて、皆で協力し、仕事をおこなっていることがわかります。

他にもたくさんの作品があります。このような作品からわかる共通点は、たくさんの動物や生き物と共に暮らしているということと、背景などから平和な国だと思いました。
このような作品のハイチアートをぜひみに来てください。
中学生が撮影した会場風景
(R.H)

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<ジャングル>
森の中で様々な種類の動物が共存している様子が、とても魅力的で、食べ物をめぐる争いや食物連鎖もない、とても平和な様子が描かれています。
とくに、どこもかしこも動物でうまっているというところがとても印象的で、楽園のような場所だと一目で分かります。
また、互いが助け合っているような表情の動物が多く、見ている方も安心し、心がゆるむような感じになります。
皆さんも体験してみてはどうでしょうか?

ハイチアートには自然を描いた作品が数多くあります。
ハイチアートが生まれたハイチは、昔から芸術などが盛んの、豊かで個性あふれる国です。
そんなハイチアートは、明るく、鮮やかで華やかな色を使って、ハイチの魅力を表現しています。
また、幻想的な絵も多く、思わず見入ってしまう作品が多いです。
深く感動を味わえるハイチアートを、見てみて下さい。
中学生が撮影した会場風景
(K.M)

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・・・さて、いかがでしたでしょうか。どれも素晴らしく、心をそそられる文章ばかりです!

こちらが学生たちに提示したのは、「読んだ人が”行ってみたい!”と思うような内容にしよう」という1点だけ。
それでも、みんなしっかりとお客さんに呼びかけるような表現や、自分なりの見どころ、ハイチという国の情報をうまく盛り込んでいますね!


ハイチに関して、2010年のハイチ地震や世界最貧国の一つであるという現実をご存知の方も多いかと思いますが、
「ハイチアート」は、フランス植民地時代からハイチで独自に発展してきた、世界的にも非常に評価の高いアートです。
そう、子どもたちが作品を通してイメージしたように、明るくて豊かなハイチの姿も忘れずにいてくださいね。

今回、「美術にはあんまり興味ない!」なんて言っていた子どもたちが、いざとなると真剣に絵を眺め、
文章を書き、一眼レフを構えている様子をみて、スタッフも心の中でとても嬉しく思いました。

有馬中学校の皆さん、1日ありがとうございました。そして、お疲れ様でした!

川崎市市民ミュージアム
営業・広報担当 坂下

*「ハイチアート展」は11月26日(日)まで開催中。会場には、お子様も楽しめるよう「鑑賞ジュニアガイド」をご用意しています。

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