2017年04月01日

館長挨拶

川崎市市民ミュージアムは「都市と人間」を基本テーマとして、「過去を記憶し、現在を知り、未来を探るミュージアム」として、1988年11月に開館しました。

そして、このたび2017年4月1日からアクティオ・東急コミュニティー共同事業体が指定管理者として市民ミュージアムを管理運営することとなりました。

川崎市が策定された「第2期川崎市文化芸術振興計画」で、市民ミュージアムは、「文化芸術の創造拠点」「市民の活動拠点」「川崎市の魅力発信拠点」としての役割を求められています。

これを踏まえ、市民ミュージアムがその名称にも示す通り、市民の市民による市民のための施設として、開かれたミュージアムをめざします。多様な市民が日常的に生涯学習を行い、かつ互いに交流を図り、創造活動と新たなコミュニティ作りの機能が果たせるよう、「コミュゼ川崎」(コミュニティ+ミュゼオの造語です)というコンセプトを掲げます。これに基づき様々な企画展や各種催し物を開催し、これまで以上に多くの方にご来館いただけるように努めてまいります。

具体的には、市民目線での企画展の開催、その開催時には出来るかぎり館全体で盛上げます。新たな市民参画システムとして、「かわさきュレータ」の導入も考えています。これは市民学芸員として市民が活躍する仕組みです。デジタル機器の導入による展示手法やデジタル技術を使った収蔵品の管理もすすめていきます。3階は、プレゼンするライブラリーの実現や教育普及事業の内容・活動範囲を拡大し、文化芸術創造交流センターとしての機能の充実をはかっていきます。

なすべきことは無限ですが、過去から学び、現在をみつめ、未来に向けて着実に進んでいきたいと存じます。

川崎市市民ミュージアム

館長 中山 純史