生きるアート 折元立身

企画展示室1・2 / 2016年04月29日-2016年07月03日

アート・ママ+息子 2008年

《パン人間の息子+アルツハイマー・ママ》1996年
《子ブタをおんぶする》2012年
《ベートーベン・ママ(パフォーマンスプラン)》2013年

折元立身(1946年川崎生れ、川崎市在住)は、パフォーマンス・アーティストとして、ヴェネチア・ビエンナーレを始め現代美術の前線で、40年以上に渡り、国際的な活動を繰り広げてきました。

その作品は、ひとを驚かせるユニークな発想に満ちています。90年代には、顔一面にフランスパンを付けた異形で世界各地を旅し、現地の人々と交流した「パン人間」の路上パフォーマンスで注目されます。90年代後半には、自身が介護するアルツハイマー症の母を作品に登場させた「アート・ママ」のシリーズで世界的に知られるようになり、愛する母とのコラボレーションによる作家活動としてテレビや新聞・雑誌などでも取り上げられました。

折元の作品は、さまざまなひとびと(世界各地の道行く人々、介護する母、おばあさんたち、入院している人々…)との即興的なふれあいを通して生まれます。ふれあいの対象は、人間にとどまらず動物たち(うさぎ、豚、鶏、アルパカ、あひる、魚…)にまで及び、生きとし生けるものとのコミュニケーションをアートにするという独創的な世界を切り開きました。

本展では、著しい進境を見せた1990年代から今日までとどまることなく繰り広げられてきた折元の創作の軌跡を、映像、写真、グラフィック、ドローイングといった多彩な表現で紹介します。

生きるアート 折元立身

会場
企画展示室1・2
期間
2016年04月29日-2016年07月03日
観覧料
一般 700円(560円)
学生・65歳以上 600円(480円)
中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催
川崎市市民ミュージアム