オンライン展覧会
「折元立身 生活を感じる、おもしろい作品が生まれた。1946-2024」

開催予定
 / 2024年03月01日-2024年03月29日

折元立身は川崎市在住の現代美術家です。アーティストを志して渡ったニューヨークでは、棚から落ちて砕け散った破片を繋ぎ合わせて《皿時計》(1971)を制作します。帰国後もパフォーマンスや映像、ドローイングなどの発表を続け、国際的な評価を高めてきました。

半世紀にわたる作家の活動の根底にあるのは、生きることへの自問自答といえるでしょう。かたちあるものはいずれ朽ちて失われる定めにあります。あるいは災禍によって、一瞬で破壊されることもあります。生きることの喜びと苦しみは、誰もが生涯抱き続けなければなりません。折元もまた、コロナ禍を経て、逃れられない運命や自身の老いに向き合い、新たな境地を切り拓いてゆくことになりました。

本展では、新作のパフォーマンス《ラーメンをかぶる》を公開します。災害によって閉ざされ、役割を終えつつある空間に、折元は佇みます。目の前で繰り広げられる暴力的とも思える出来事に、ある人は困惑し、目を背けるかもしれません。しかしそれでもなお、その作品は、この世界に生きてゆくこととは何か?という根源的な問いを、見る者へ投げかけ続けるのです。

 

オンライン展覧会概要

  • 期間:2024年3月1日(金)10:00 ~ 2024年3月29日(金)15:00
  • 無料、申込不要
  • 主催:川崎市市民ミュージアム
  • 企画:ART-MAMA FOUNDATION
  • 協力:深川雅文(キュレーター/クリティック)、東海大学ティーチングクオリフィケーションセンター、東海大学松前記念館

 

 

展覧会ページ:「the 3rd Area of “C”―3つめのミュージアム―」
https://www.kawasaki-museum.jp/thirdarea/
※展覧会本編は2024年3月1日(金)10:00に公開いたします

 

折元立身作品 折元立身作品 折元立身作品
《無題(パン)》制作年不詳 《皿時計》1971年 《50人のおばあさん》2006年

折元氏は1969年に渡米しカリフォルニア芸術大学で学んだ後、1971年、同時代の前衛美術の最先端にあったニューヨークに向かい、多くの影響を受けます。アメリカ滞在時にアルバイトをしていたとき、たまたま落ちて粉々になっていた皿時計の破片を用いて、初期の作品である《皿時計》を制作しました。その時のことを「生活を感じる、おもしろい作品が生まれた。」と回想しています。

 

新作《ラーメンをかぶる》のパフォーマンスは、2023年8月に、 旧川崎市市民ミュージアムの逍遥展示空間で行われました。目の前で繰り広げられる暴力的とも思える出来事に、ある人は困惑し、目を背けるかもしれません。この作品は、折元の活動の根底にある、生きることへの自問自答へのひとつの答えといえるでしょう。本展では、このパフォーマンスの動画とともに、ドローイングを公開し、制作の過程を紹介します。

折元立身画像 折元立身画像
《Plan For Performance ラーメンをかぶる かぶされる, T.O.2020 3/19》2020年 《ラーメンをかぶる》2023年

 

作家紹介

折元 立身 Tatsumi Orimoto

1946年、川崎市生まれ。1969年に渡米しカリフォルニア美術大学で学ぶ。1971年にニューヨークへ移り、ナムジュン・パイクのアシスタントを務めるとともに前衛芸術運動フルクサスに参加。1977年に帰国。90年代後半から約20年にわたり、認知症とうつ病を患った母・男代の介護をしながらアーティスト活動を続ける。「フルクサス クロック展」(ニューヨーク、1974)、「第49回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」(イタリア、2001)、第1回横浜トリエンナーレ(神奈川、2001)など多数の展覧会に参加。川崎市市民ミュージアムでは2016年に回顧展「生きるアート 折元立身」を開催した。

 

関連イベント

当展覧会における関連イベント(視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ)を予定しておりましたが、当初と内容や時期を変更し実施いたします。 本ページおよびチラシを御覧いただき、楽しみにしていただいた皆様にはお詫び申し上げます。
イベント内容について詳細が決まりましたら、本ページでお知らせいたします。

 

 

書籍・他館展覧会紹介

■書籍「生きるアート 折元立身 Tatsumi Orimoto ART×LIFE」

当オンライン展覧会の開催にあたりご協力いただいた、深川雅文氏による評伝です。
四六判変形 / 394ページ / 日本語
発行:美術出版社
執筆:深川雅文
発行日:2024年1月31日
価格:4,950円(税込)
※川崎市市民ミュージアム オンラインショップでの販売はございません

 

■共棲の間合い-「確かさ」と共に生きるには-

会期 2024年2月10日(土) ~ 5月12日(日)
開館時間 11:00~19:00 休館日 月曜日(2月12日、4月29日、5月6日は開館)、2月13日、4月30日、5月7日
会 場 東京都渋谷公園通りギャラリー
入場料 無料
出展作家 折元立身、酒井美穂子、スウィング、村上慧
主催 (公財)東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 東京都渋谷公園通りギャラリー
https://inclusion-art.jp/archive/exhibition/2024/20240210-178.html(外部リンク)

 

 

オンライン展覧会
「折元立身 生活を感じる、おもしろい作品が生まれた。1946-2024」

期間
2024年03月01日-2024年03月29日
主催
川崎市市民ミュージアム