川崎市市民ミュージアム講座(オンライン)

講座 開催終了
2022年08月19日-2023年03月31日
川崎市市民ミュージアム講座(オンライン)

当館の学芸員が研究分野や専門領域について分かりやすく紹介するオンライン講座を開催します。
美術、博物、映画と、様々な分野の講座をYouTubeで配信。視聴は無料。申し込みも不要です。どなたでも、興味のある講座を好きな時間に受講いただけます。

 

 

【配信スケジュール】

講座はすべて、初日は10:00から開始、2023年3月31日(金)16:00をもって終了いたします。

すべての講座の配信を終了いたしました。ご視聴ありがとうございました。

  1. 2022年8月19日(金)~
     昔の漫画に詳しくなろう!「漫画の歴史は関東大震災が変えた!?」編
  2. 2022年9月16日(金)~
     新橋-横浜間鉄道開業と川崎
  3. 2022年10月7日(金)~
     入門 ! 修復とは何なのか -保存修復と光の関係-
  4. 2022年11月4日(金)~
     お茶壷道中一件 -「御茶」運搬中に川崎宿でいったい何が!?-
  5. 2022年12月16日(金)~
     磁気テープの応急処置とデジタル化 -川崎市市民ミュージアム実践編-

 

昔の漫画に詳しくなろう!「漫画の歴史は関東大震災が変えた!?」編

講師:新美 琢真(漫画分野担当学芸員)
配信期間:2022年8月19日(金)10:00 ~ 2023年3月31日(金)16:00

来年2023年は関東大震災から100年目にあたります。この震災は日本の文化や社会に大きな影響を与えることになりましたが、それは漫画においても例外ではありません。本講座では、関東大震災に直面した漫画家たちの活動と、その後に起こった漫画表現の変化を豊富な図版資料を用いて紹介します。

 
  山田みのる「火を吹く十二階(関東大震災図会)」 麻生豊「のんきな父さん(第17回)」


 

新橋-横浜間鉄道開業と川崎

講師:鈴木 勇一郎(歴史分野担当学芸員)
配信期間:2022年9月16日(金)10:00 ~ 2023年3月31日(金)16:00

本年で、新橋・横浜間に鉄道が開業してから150年を迎えます。川崎は当初から停車場が設けられるなど、日本で最も長く鉄道との関わりを持ってきました。本講座では、当館の収蔵品資料を読み解きながら、鉄道開業と川崎との関わりを見ていきます。

 
  昇斎一景「六郷蒸気車鉄道之図」


 

入門 ! 修復とは何なのか -保存修復と光の関係-

講師:貝塚 建(保存修復分野担当学芸員)
配信期間:2022年10月7日(金)10:00 ~ 2023年3月31日(金)16:00

順光、斜光、透過光、紫外線、赤外線、X線……。光が保存修復に深く関わりがあることを、映像や実践を交えて紹介します。また、作品を使って様々な光による見え方の違いを解説。当館所蔵の漫画分野の修復済みの油彩画、ジョルジュ・ビゴー作「京都のビゴー」を参考作品として用いて、斜光、透過光、紫外線をあてた時の光の効果を実際に検証します。

 
  斜光を利用した油彩画の表面整形作業の様子


 

お茶壷道中一件 -「御茶」運搬中に川崎宿でいったい何が!?-

講師:菊地 悠介(歴史分野担当学芸員)
配信期間:2022年11月4日(金)10:00 ~ 2023年3月31日(金)16:00

宇治で茶師に摘採された新茶(抹茶用)は茶壷に入れられ、幕府や藩主などに献上・販売されました。この際、幕府・藩主は採茶使を宇治に派遣し、茶壷を江戸・国元まで運搬させました。この採茶使による茶壷の運搬はお茶壷道中と呼ばれ、中山道または東海道の各宿場を通って江戸に向かう経路がとられ、川崎宿にも立ち寄っています。本講座では、川崎宿に立ち寄った際にどのような出来事が起こったのか当館所蔵の古文書から読み解いていきます。

 
  茶壷 差入申一札之事(川崎宿森家文書)天保5(1834)年


 

磁気テープの応急処置とデジタル化 -川崎市市民ミュージアム実践編-

講師:村岡 由佳子(映画分野担当学芸員)
配信期間:2022年12月16日(金)10:00 ~ 2023年3月31日(金)16:00

再生機器の老朽化などに伴い、記録された映像や音声が永遠に失われかねないといわれている磁気テープ。昨年度には国内で大きなシンポジウムが開催されるなど、ひっ迫した問題となっています。当館の収蔵品に限らず、過去に館内で実施した事業なども多様な磁気テープで記録してきたため、同じ問題に直面しています。本講座では、館内で行っている磁気テープのデジタル化作業をご紹介します。

 
  デジタル化作業の様子 再生機器の一例