アニメあらかると! まわる、つながる、アニメーション
概要
映像の技術が発達した19世紀、フェナキスティスコープ(驚き盤)やプラクシノスコープといった映像玩具が次々と登場しました。これらの装置を手で回すと、絵が生きているように動き出します。こうして誕生したアニメーションは、以来人々を魅了し続けています。
「アニメあらかると!」第3回は、インディペンデント・アニメーションと呼ばれる、個人作家が自由な手法で制作した作品を特集した上映会です。アニメーションの起源に通じる、映像の楽しさと驚きを、スクリーンで是非感じてください。
開催概要
日時:2025年9月6日(土)14:00~16:00(受付開始13:00)
料金:一般600円、小中学生400円、未就学児・障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
定員:150名(自由席)
会場:ラゾーナ川崎プラザソル(川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ 5階)
主催:川崎市市民ミュージアム
技術協力:有限会社鈴木映画
お申し込み方法
当上映会は事前申込制です。申込フォームからお申し込みください。
申込期間 2025年7月30日(水)10:00 ~ 8月19日(火)16:00
◆1組4名まで応募可
◆申込多数の場合は抽選。当選者のみに8/26(火)までにハガキをお送りいたします。(落選された場合は連絡いたしません。ご了承ください。)
※フォーム内で参加される総人数および料金ごとの人数内訳をお選びください。
※当選された方にお送りするハガキは、受付時に必要になりますので、大切に保管いただき、上映会当日必ずお持ちください。
※入場券ハガキをお持ちの方には、染色フィルムしおりをプレゼント。
※当館からのメール(@kawasaki-museum.com)が受信できるよう、事前にドメイン設定をお願いいたします。
※当館からお送りしたメールは迷惑メールに振り分けされる場合がございます。念のため迷惑メールフォルダもご確認ください。
※当日券を販売する場合は当ページでお知らせします。
上映作品
クリヨウジ YOJI KURI
ユーモア溢れる実験的な作品で、インディペンデント・アニメーションの先駆者として世界に知られるクリヨウジ。
1958年久里実験漫画工房を設立し、2024年に亡くなるまで生涯現役で制作を続けた。本作はアニメーションの新しい表現を切り開いた初期の傑作である。
『人間動物園』(昭和36<1961>年/3分/16㎜上映)
『世界はわがもの』(昭和44<1969>年/10分/ デジタル上映) ※ゲストによる解説あり
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福島 治 HAL FUKUSHIMA
『とびら』(昭和46<1971>年/5分/デジタル上映) ※作家による解説あり
CMやNHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」等のアニメーションを数多く手がける福島治の作品の中から、海外でも評価が高かった作品を紹介する。一人の男がとびらを開くと、三次元が二次元になったり、四次元に勝手に変わる不思議な世界が展開していく。
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古川 タク TAKU FURUKAWA
『驚き盤』(昭和50<1975>年/5分/16㎜上映) ※作家による解説あり
久里実験漫画工房を経て70年代よりフリーランスで活躍し、イラストレーターでも知られる古川タク。
本作は回転盤の絵を動かす装置フェナキスティスコープを使用したアニメーションで、その後に続く映像作家達に影響を与えた作品である。
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岩井 俊雄 TOSHIO IWAI
『THIS IS A COPY, NEXT IS THE ORIGINAL.』(昭和57<1982>年/3分/デジタル上映)
『えんそく』(昭和59<1984>年/1分/ デジタル上映) ※作家による解説あり
メディアアーティストであり、絵本作家としても活躍する岩井俊雄が、大学時代に8ミリフィルムで撮影した作品で、コピー機で制作した驚き盤と手描きのパラパラマンガのアニメーションを紹介する。高校時代に古川タクの『驚き盤』に衝撃を受け、作家を志した岩井の原点的作品である。
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IKIF
『石化(一)』(昭和57<1982>年/6分/16㎜上映)
『(二)海の底』(昭和60<1985>年/3分/16㎜上映) ※作家による解説あり
1979年に結成した石田園子と木船徳光の作家ユニット「IKIF」は、様々な素材や技法による実験アニメーションやインスタレーションを制作している。彼らのアニメーション作品の中から、ゼロックスコピー機と蛍光素材を使った2作品を紹介する。
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浅野 優子 YUKO ASANO
『蟻の生活』(平成6<1994>年/14分/16㎜上映) ※作家による解説あり
ドローイングや立体物でアニメーションを制作する浅野優子の作品から、パペットを使ったアニメーションをとりあげる。本作はメーテルリンク「蟻の生活」から発想した蟻たちとカマキリの物語で、繊細で美しい世界に引き込まれる。
水江 未来 MIRAI MIZUE
『WONDER』(平成26<2014>年/8分/ デジタル上映) ※作家による解説あり
細胞や幾何学図形をモチーフとしたアニメーションが特徴的な水江未来の代表作である本作は、1年365日毎日24コマ手描きをして制作された。音楽はパスカルズが担当している。
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工藤 雅 MASA KUDO
『差異と反復とコーヒー』(令和2<2020>年/4分/ デジタル上映)
時間や空間、記憶をテーマに、ドローイングや写真技法を用いて制作する工藤雅の作品から、すべて鉛筆で描かれたアニメーションを紹介する。舞台はなかなかメロディーの入らないレコードが流れる喫茶店、店内の様子は車窓を眺めているように移り変わっていく。
許 岑竹 HSU TSEN-CHU
『Cotton Sugar』(平成21<2009>年/4分/16㎜上映) ※作家による解説あり
台湾出身の映像作家である許岑竹はフィルムを加工し生まれる表現を探究している。染料を含んだコットンでフィルムを着色して制作した本作は、多層になった物質の質感が感じられる作品である。
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川崎市市民ミュージアム オリジナルアニメーション
『アニメ あ・ら・かると』(平成元<1989>年/10分/デジタル上映)
粟津潔がデザインした川崎市市民ミュージアムのロゴマークをモチーフに、20名の作家とワークショップ参加者が制作した連作アニメーション。
演出:福島治 音楽:美尾洋乃 企画・製作:川崎市市民ミュージアム
参加作家:鈴木伸一、藤幡正樹、山根恵子、伊藤徳彦、保江圓、ダニカ・ベネット、石田卓也、小野耕世、岩井俊雄、古川タク、林静一、山村浩二、浅野優子、関口和博、IKI F、相原信洋、古屋和斉、南家こうじ、福島治、久里洋二(作中編集順)
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今夏開催の「さわれるシネマ 35mm映画フィルムでショートアニメ制作ワークショップ」で制作した作品も上映します。 |
会場案内
ラゾーナ川崎プラザソル(ラゾーナ川崎プラザ 5階)
〒212-8576
川崎市幸区堀川町72-1
交通:JR線川崎駅中央改札よりホール入口まで徒歩約5分
※周辺道路・駐車場の混雑が予想されますので電車等公共交通機関のご利用をお願いいたします。 ホール内は飲食禁止です。
ラゾーナ川崎プラザの駐車場および周辺駐車場は、 プラザソルは提携していません。駐車料金の割引はございません。