大島康幸展

第1章 「FAKE FUR」

動物の表皮を木彫で表現したシリーズ。2003年の発表以来、自身を代表するシリーズとして継続して制作されています。

「FAKE FUR」シリーズは、ヒョウ柄が好きな友人へのプレゼントとして制作したのが始まりで、当時は「木皮」と呼んでいました。こうして軽い気持ちから制作された「木皮」は、大島のなかでひとつの様式として成長していきます。それは、大島がそれまで縛られていた、彫刻のイメージ―骨や筋肉を正確に描写することが最良とされてしまうアカデミックな写実表現―の打破でもありました。「固有の量を失くしたことで、かえって具象的な形を制作し易く」(※1)なったと大島は言います。また自身の作品について「現実の形よりも身近で愛しく感じられる。さしずめリアルと言ったところか」(※2)とも述べていることから、大島自身が感じる写実―リアル―を表現する手段として、「FAKE FUR」シリーズを確立していったことが分かります。

(※1)「大島康幸展―FAKE FUR― YASUYUKI OSHIMA」(アトリエ・ジム、東京、2003年10月20日~11月8日)展覧会カタログ
(※2)「大島康幸展―FAKE FUR 2004― YASUYUKI OSHIMA」(アトリエ・ジム、東京、2004年10月25日~11月13日)展覧会テキスト

F1 Back of the soul no.1 2023

F2 Front of the soul no.5 2017

F3 Front of the soul no.7 2017

F4 Front of the soul no.9 2017

F5 Back of the soul no.9 2021

F6 Back of the soul no.3 2023

F7 FAKE FUR -Chair 2021-

F8 Brother 2023

F9 FAKE FUR extra no.1 2020

F10 Front of the soul extra no.4 2023