the 3rd Area of“C”

ごあいさつ

令和3年度より、ウェブサイト上に「the 3rd Area of “C”―3つめのミュージアム―」をオープンしました。
“C”とは、当館のこと。建物を上から見るとアルファベットの「C」の形をしていることにちなんでいます。「the 3rd Area(3番目の場所)」には、館内の事業、外部の会場で行うアウトリーチ活動に続く、3つめの活動の場(エリア)にしていきたいという思いをこめました。
令和元年東日本台風により被災し、建物を使用できない状況が続いていますが、収蔵品や川崎市ゆかりの作家の作品などをご覧いただくことは当館の使命のひとつであると考えています。このページを通して、多くの方が文化芸術に親しむ機会を作ることができましたら幸いです。

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2023年度 ラインナップ
新民謡と町おこし <br>-多摩川音頭と川崎地域-
北原白秋《多摩川音頭》直筆原稿
昭和4(1929)年
新民謡と町おこし <br>-多摩川音頭と川崎地域-
多摩川音頭レコード
昭和40~50年頃

新民謡と町おこし
-多摩川音頭と川崎地域-

川崎市市民ミュージアムは、令和2年度、北原白秋が作詞した新民謡『多摩川音頭』の直筆原稿を新たに収蔵しました。新民謡とは、大正から昭和初期にかけて、地域振興のために全国各地で盛んに作られた「ご当地ソング」です。『多摩川音頭』は当時の橘樹郡稲田村(現・川崎市多摩区)の青年団が中心となり制作されました。
本展では、全国に新民謡が普及していった背景や、『多摩川音頭』をはじめとする新民謡が川崎地域に伝播していった過程を36点の資料画像とともに紹介します。

「新民謡と町おこし-多摩川音頭と川崎地域-」
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大島康幸展
《Back of the soul no.1 2023》2023年
photo:Mareo Suemasa
大島康幸展
《始まりの手 no.2》2021年

大島康幸展

大島康幸(川崎市在住)は、動物の表皮を木彫で表現した「FAKE FUR」シリーズに代表される彫刻家です。モチーフとなった動物の頭部や手足は非常にリアルに彫り上げられていますが、胴体にあるはずの骨や肉の表現はありません。くたりとした表皮のひだやたるみが、そこにあるはずのかたちを観る者に喚起させます。
本展では「FAKE FUR」シリーズをはじめ、「時間の衣」、「始まり」の各シリーズを発表順に紹介いたします。また「FAKE FUR」作品を、休館中の川崎市市民ミュージアムの展示室に実際に展示した様子もご紹介いたします。開館から30余年の展示の痕跡が残る空間で、それら作品は何を問いかけてくるのでしょうか。

「大島康幸展」
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折元立身<br>生活を感じる、おもしろい作品が生まれた。1946-2024
《皿時計》1971年
折元立身<br>生活を感じる、おもしろい作品が生まれた。1946-2024
《ラーメンをかぶる》2023年

折元立身
生活を感じる、おもしろい作品が生まれた。1946-2024

折元立身は川崎市在住の現代美術家です。アーティストを志して渡ったニューヨークでは、棚から落ちて砕け散った破片を繋ぎ合わせて《皿時計》(1971)を制作します。帰国後もパフォーマンスや映像、ドローイングなどの発表を続け、国際的な評価を高めてきました。本展では、2006年に市民ミュージアムで開催された《50人のおばあさん》などの代表的な作品を紹介するとともに、新作パフォーマンス《ラーメンをかぶる》を初公開します。

「折元立身展」
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