2016年12月23日

社会科教育推進事業のサポート活動に参加して

市民ミュージアムでは、川崎市内の小学校4年生を対象に、社会科教育推進事業というプログラムを実施しています。「二ヶ領用水」の歴史を学ぶ体験を交えたプログラムで、ボランティアはそのサポートを行っています。

 

今年度は、8月2日(火)にボランティア向けの研修が行われ、9月1日(木)から学校の受け入れが始まりました。

 

<研修の様子>
<研修の様子>

 

11月15日(水)、木月小学校(中原区)34名、四谷小学校(川崎区)68名、計102名の児童が来館。私は四谷小学校のサポートをすることになりました。

 

両校共に、9時頃と少し早い到着でしたが、解説員の方々の対応により、木月小学校は体験学習を行うガイダンスルームに、四谷小学校は逍遥展示空間にと、スムーズに移動しました。

 

逍遥展示空間に到着し、児童達が気になったのは、やはり黄色、青色で人間が人間の上に作られた過去と未来が表現されているダイナミックな作品。そしてもう一つ、手塚治虫氏が制作した、とても親しみやすさを持った「笑い」という作品。これらの作品についての説明を、とても真剣にきいている児童達の姿が印象的でした。

 

続いて、学びのメインであるニヶ領用水について、博物館展示室内での学習に入ります。学校では、導入部分まで学習しているとの情報でした。質問はあまり出ず、みんな聞き入っている様子でした。

 

川崎区は用水路が今は流れていないということもあり、身近に感じるのは難しいのかなと思いました。しかし、多摩川は川崎区の方にまで流れ続いているので、このことから興味が湧いてくるようにも感じました。

 

後半のガイダンスルームでの学習では、道具に実際に触れることや「もっこ担ぎ」を体験することで、児童の学習への意欲も一味違うように感じました。特に「もっこ担ぎ」は他の学校と同じように、とても盛り上がりました。

 

今回は砂袋2個を天秤棒にて2人1組で運ぶことになりました。砂袋の重さに絶句する児童が多かったですが、逆に声を出した方が、力が入りしっかり運べるようにも感じました。昔の人たちが今のような便利な道具に頼ることができなかったことの大変さも理解できたように思います。

 

<ガイダンスルームでの学習の様子(他学校)>
<ガイダンスルームでの学習の様子(他学校)>

 

<ボランティアが質問に応じることもあります>
<ボランティアが質問に応じることもあります>

 

ちょうど開催していた、企画展「旅する人びと」(会期:10月8日(土)~11月20日(日))の見学もありました。
時間の関係でじっくり観覧してもらうことは難しいのですが、昔の人が自由に旅することができなかったことなど、昔と今の良し悪し、便利さの良し悪しなどについて、児童向けに説明や資料があっても良いのかなと思いました。

 

今年度、スクールプログラムサポートの活動は、残りわずかとなりましたが、1月にも来館する学校があるようです。学校ではない場所で学ぶことで、知識と五感を使って体験、吸収し、自分たちの住んでいる川崎市に益々興味、愛着をもってくれたら良いなあと思いました。

 

(スクールプログラムサポートグループ 持丸)

 

*2014年3月までのボランティア活動の様子は、こちらでご覧いただけます。

http://ameblo.jp/kawasakimuseum2010/