2016年11月27日

ボランティアデー活動レポート その③

ボランティアデー「みる・きく・あそぶ ミュージアムまるごと体験」 活動レポート その③
博物館展示ガイド、美術館展示ガイド

前々回、前回でもお伝えしてきましたボランティアデーについてのレポート、最終回です。
今回は、展示ガイドの活動についてご紹介します。

 

●博物館展示ガイド

 

「ガイドって難しい、だけどやりがいがある」と改めて感じさせられたボランティアデーでした。
ガイドをより充実させるために、小学生にもわかる解説の工夫など7月から有志による勉強会を行いました。ボランティアデー開催に合わせて「子ども向けガイドマニュアル」を完成させました。

 

新しい試みとしては、昨年より資料解説の時間帯を増やすことで、メンバーの殆どが解説することができたことです。午前中1回。午後3回。各回3人が分担しながらの資料解説です。
その他の時間は常駐メンバー1人、2人を配置。メンバーによると、参加者が展示物を見られている様子から、必要に応じて解説を行ったとのことでした。

 

参加者は幼児、小学校の児童と保護者、若い男性、女性、年配の女性や男性と様々でした。

 

ワークショップ、館内バックヤードツアー
 

 

午後のツアー中のことでした。メンバーが子どもたちにやさしく語りかけながら、解説していました。子ども向けの解説を聞いていらした女性が私に「子どもとは別に説明してもらえない?」と声をかけてきました。「すみません。ツアーを分けていないので。」と謝りました。他の時間帯で常駐しているガイドがいることを話しましたが、都合であまり時間がないとのことでした。
他のツアーでも同様のことがあったようでしたが、ツアーとは別途に個別にメンバーが対応し、来館者から感謝をいただいたそうです。
ガイドツアーを子ども達と保護者、大人だけというように分ける方法もあったかもしれません。
参加者の目線からみると、まだまだ改善点はあるかもしれないと感じました。

 

担当した「川崎宿」の解説は、5分で大人の人にも対応しなくてはという思いもあり、準備して来たにもかかわらずポイントを絞り込めず、何が伝わったのかと思える解説になってしまいました。
ガイド終了後、小学生の子ども達は「ちょっと難しかった。鏡が重かった。顔が写っておもしろかった」などの感想がありました。

 

ワークショップ、館内バックヤードツアー
 

 

最後はみなさんの「ありがとうございました」の言葉にほっとしました。
「また来たい」そのように思ってもらえる展示解説が理想ですが、まだまだ研鑽の日々です。

 

(博物館展示ガイドグループ 安達)

 

●美術館展示ガイド

 

展示ガイド(美術)グループでは昨年同様、常設オブジェのガイドを実施しました。常設オブジェとは、館内の広場「逍遥展示空間」とその周辺通路に設置された8体のパブリックアート作品です。手塚治虫や福田繁雄といった意外(といったら失礼ですが)なビックネームによる作品もあったりします。

 

当日は午前中1回、午後3回のガイドを行いました。二人一組でそれぞれが自分の「持ちネタ」であるオブジェをガイドする形式はいつもと同様でしたが、区民祭と会場が隣接していたこともあってか、子どもや家族連れの参加者が多く、いつもと違い非常に賑やかな雰囲気の中でのガイドとなりました。

 

ワークショップ、館内バックヤードツアー
 

 

私は14時30分からの1回を担当しました。この日が初ガイドという福守さんと一緒に、6名の参加者にガイドしました。作品は「ア・ナイスロケーション」(鉄骨の形をした作品)と「笑い」(文字通り「笑っている」作品)の説明をしました。

 

これからも「対話」を意識した楽しませるガイドをしていきたいですね!

 

(美術館展示ガイドグループ、イベントサポートグループ 高間)

 

ボランティアデーの活動レポートを3回にわたってお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
今年度で4回目となるボランティアデーは大盛況!大成功を収めました。参加人数は、過去最高の376名(大人174名、子ども202名)、参加満足度も90%を越えました。ボランティア活動の楽しさ・魅力をたっぷりと“まるごと”体験してもらえたのではないでしょうか。
11月以降も、市民ミュージアムではイベントが盛りだくさん!
ボランティアが生き生きと活動・活躍している市民ミュージアムに、ぜひ遊びに来てくださいね。
皆さまのご来館をお待ちしています。

 

(編集:企画・運営グループ広報担当 江原)

 

*2014年3月までのボランティア活動の様子は、こちらでご覧いただけます。

http://ameblo.jp/kawasakimuseum2010/