コマ撮りアニメーションの中でも人形アニメーションを特集した9月5日(土)開催の上映会「アニメあらかると!みてみよう、人形たちの生きる世界」の関連企画として「さわれるシネマ コマ撮りアニメーションをつくろう!」を7月20日(月・祝)に新百合トウェンティワンホールにて開催しました。
コマ撮りアニメーション(ストップモーション・アニメーション)を皆さんはご存知でしょうか?
静止した物体を少しずつ動かしながら1枚ずつ撮影し、それをつなげて映像にすると、まるで物体が生きているかのように動いて見える、そんなアニメーション技法のひとつです。

▲くまのぬいぐるみがこちらに向かって手を振っていますね




▲元々は、少しずつ手を上下に動かして撮影した写真です
NHKが放送するアニメーション作品や海外のアニメーション映画などで親しみのある方も多いでしょう。
今回のワークショップでは、講師にアニメーション「ムラック」シリーズを制作されているコマ撮りアニメーション作家のはと先生を迎え、参加者の皆さんと一緒に作品を作ります。会場には小学生から大人の方まで、15名の方にお集まりいただきました。
参加者にはあらかじめ、作品の〈主人公〉を用意してもらいました。普段から一緒にいる人形や筆箱のような文房具、いつも遊んでいるおもちゃなどが、作品の中で動き出すのを今か今かと待っています!

▲参加者が会場に連れてきてくれた主人公たちをはと先生に見せています
さらに、会場には本格的な撮影スタジオが出現!

▲カメラ(iPad)、背景、照明と撮影の準備は万端です!

▲撮影用の小道具もたくさん用意しました
はと先生から詳しい解説を受けながら、コマ撮りアニメーションのやり方を学びます。

▲今回は「Stop Motion Studio」というアプリを利用して制作します
まずは、練習としてみんなで徒競走のアニメーションを作りました。1枚ずつキャラクターが動く様子を撮影する時に、キャラクターの動作が大きいと瞬間移動して動いたように、動作が小さいと少しずつ滑らかに動いたように見えます。
早く走るキャラクターは、大きな移動させて、遅く走るキャラクターは少しずつ前に進ませる。キャラクターの動作をメジャーに記された目盛りに沿って調整しながら撮影を進めます。

▲よーい、スタート!
練習が終わったら、いよいよ自分の作品を作りましょう!
ひとりひとりが監督となり、作りたいアニメーションの物語を考えます。
主人公がどんな性格か?どんな歩き方をするのか?ひとつずつ決めました。

▲ワークシートに物語を書き込んでいく監督たち
3人組に分かれて監督、カメラマン、サポート、と3つの役割を分担しながら作品の撮影を進めていきます。監督の指示に従って、監督とサポートが主人公を動かし、カメラマンが撮影ボタンを押すのです。

▲監督(左)とカメラマン(右)が一緒に画面を確認中

▲小道具の長い棒とテグスを使えば、主人公が空を飛ぶこともできます!
5~10秒ほどのアニメーションを作るには、30~50枚程の写真を撮る必要があります。
このような地道な作業を繰り返してコマ撮りアニメーションは作られているのですね。
最後には完成した参加者の作品を鑑賞しました。

▲主人公たちはちゃんと動いて見えるかな?
このワークショップで制作された作品は上映会「アニメあらかると! みてみよう、人形たちの生きる世界」でも上映されました。

▲広い会場の大きなスクリーンで上映します!
当日は、ワークショップ講師のはと先生にもお越しいただき、コマ撮りアニメーションの解説をしていただきました。

▲人形「ムラック」を動かしてコマ撮りアニメーションを撮影中のはと先生
大きなスクリーンに丹精込めてつくった主人公たちが映し出され、観客席からは笑い声や感嘆の声が上がっていました。
コマ撮りアニメーションは、とても地道な作業の積み重ねによって作られています。ですが、映像としてつなげて見た時の、人形や動かないものたちに命を吹き込むことができた達成感はひとしおです。
今ではスマートフォンやタブレットを使って誰でも挑戦できるようになったので、今回、ワークショップに参加してくださった皆さんには、ぜひこれからも制作を続けてもらえると嬉しいです!
また、川崎市では毎年開催している公募展「かわさき市美術展」がありますが、今年は第60回を記念して特別企画「Kawasaki City Museum 短編映像アワード」と題し、短編映像の公募を行います。
【第60回 かわさき市美術展】
応募にあたり、年齢不問、ジャンルも問いません。「コマ撮りアニメーションで作品を作ってみたよ!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひご出品いただけましたら幸いです。皆さんのご応募を心よりお待ちしております!
教育普及担当 安尾
講師のはと先生の作品「ムラック」シリーズはこちらからご覧いただけます。
MRAK -ちいさな植物学者ムラックの雲ノ平の旅 –



