トーマス転炉と唐ゼミと
市民ミュージアムの中庭で、高さ6.7m、直径3.6mという大きさと機能美も感じさせる独特のフォルムで圧倒的な存在感を示す「トーマス転炉」。当館のシンボルモニュメントとして、開館以来皆様に親しまれています。
トーマス転炉は、日本鋼管(現JFEスチール)の京浜製鉄所(川崎区)で昭和13年から32年までの間稼動し、画期的な新方式によって鋼鉄生産力を飛躍的に向上させるなど日本が世界屈指の鉄鋼生産国に成長する基礎を築いたものです。
川崎ばかりでなく日本の近代工業発展を物語る貴重な歴史資料として、昨年度経済産業省より「近代化産業遺産」に認定され、先日認定プレートをトーマス転炉の台座にはめこみました。
近代化産業遺産の詳細については
http://www.meti.go.jp/press/20071130005/20071130005.html
さて話変わりまして、昨年6月、市民ミュージアム中庭で劇団唐ゼミ☆公演「鐵假面」を上演しました。幕切れは、このトーマス転炉を舞台空間に効果的に取り込んだ演出で、置かれた状況を果敢に取り込んで活動のバネにしていくあたりは、さすがに状況劇場の流れをくむだけのことはあると感動しました。
劇団唐ゼミ☆は、唐十郎氏が横浜国立大学教授だった時にゼミの学生たちが集まって活動を始めたのが出発点。学内の発表会から学外公演そしてついにプロデビューと、演劇とテントの魔力にとりつかれた青年たちが、あちこちで青テントを張って公演を重ね、今斯界の注目を集めている期待の劇団です。
唐ゼミ☆についてはこちら
http://redg.info/~karazemi/about/
今年もこのトーマス転炉前で、特設青テントを張って「ガラスの少尉」(作・監修=唐十郎、演出=中野敦之)が上演されます。
10月11、12、13日で、各日とも18時から。
前売り券(2000円)は9月22日から発売開始です。
楽しみです。ぜひご覧下さい。
2008年7月31日 12:48
夏休みの市民ミュージアム
梅雨もあけて、夏本番。
市民ミュージアムも夏休みモードに突入です。
12日から始まっている「ブルーノ・ムナーリのアートとあそぼう!」展。
(8月31日まで)
http://www.kawasaki-museum.jp/display/exhibition/exhibition2.html
会場では連日、子どもたちが文字通り「みて さわって たのしんで」います。
ワークショップも8月下旬開催の分は、まだ締切り前ですのでぜひ応募してください。
19日からは、「くらしと着物」展が始まりました。(8月28日まで)
http://www.kawasaki-museum.jp/display/exhibition/exhibition1.html
ほんの少し前、といっても昭和30年代頃までは、着物は日常の風景にとけ込んでいましたが、今では、街中でよく目にするというとこの季節のゆかたでしょうか。
最近では、若い女性達の花火大会観覧の定番ファッションとなっているゆかた。
一時は風前の灯でしたが、復活の立役者は“某なんたってアイドル”という伝説を聞いたことがあります。
(真偽のほどは定かではありませんので、興味のある方は調べてみてください)
この展覧会では、着物でお越しの方は観覧料無料という、うれしいサービスもあります。
もちろんゆかたでもOK。
8月16日は多摩川の花火大会ですので、ゆかたをお召しの方、その前にぜひご来館ください。
8月24日(日)には、会場内で柳家初花さんによる落語公演も予定しています。
映画上映は、7月下旬は野球映画の特集です。
http://www.kawasaki-museum.jp/display/cinema/
8月後半は戦後日本映画の「変身する人間」特集で、透明人間やらガス人間、液体人間が登場します。
子どもの頃「透明人間と蝿男」とか、人間がキノコになってしまう「マタンゴ」などドキドキしながら見た覚えがありますが、最近のホラー映画とは全く違う「恐怖」の世界、きっと今の子どもたちには新鮮に見えることと思います。
アートギャラリーでは、市民ミュージアムの収蔵品の写真・版画・漫画作品・ビデオなどで構成する、常設展「顔」を19日から開催。
博物館展示室では23日(水)から夏休み子どもマンスリーとして「江戸時代の旅行」を開催いたします。
さらに、イベントやワークショップとして、
スタンプラリーやこどもたいけんミュージアム
http://www.kawasaki-museum.jp/study/workshop/
7月27日(日)には市民ミュージアム中庭で、夏祭りサンセットライブ
http://www.kawasaki-museum.jp/display/event/
8月30日(土)にはカワサキ・ティーンズ・プロジェクト
と、盛りだくさんの夏の市民ミュージアムです。
どうぞ、お誘いあわせの上、ご来館ください。
19日に、市民ミュージアムもつ名器ベーゼンドルファーを使って
ピアニスト豊田裕子さんによる「キャンドルライトコンサート」を開催しました。
バレリーナーがワルツを踊り、休憩時間にはワインブレイクあり。
夏の宵のひと時、沢山のお客様に楽しんでいただきました。
2008年7月22日 00:09
6月末にスタートした、新たな施策のご報告
①「家族でGO!」
市民ミュージアムでは、市内の小学校4年生の社会科授業(むかしの暮らしとまちづくり)の一環として、市民ミュージアムの常設展示を見ながら二ヶ領用水の学習をしてもらう社会科推進事業を毎年実施しています。年々参加校も増え、今年は市内114校のうち86校(19年度84校、18年度70校)の4年生が来年2月までの間に来館する予定です。27日が今年度最初で、2校100余名の児童の皆さんが見学に訪れました。
授業での来館とはいえ、子どもたちに市民ミュージアムを知ってもらういい機会でもあります。実際、子どもたちに聞いてみると、市民ミュージアムに初めて来た、という子が相当数にのぼります。
で、せっかく市民ミュージアムを知ってもらったのですから、今度は家の方と来館していただきたい、という思いで、今年から「家族でGO!」というチケットを子どもたちに配ることにいたしました。「また来てください」の気持ちをこめて、本年度これから開催の企画展のいずれかひとつを、子どもさんとその家族の方に無料で鑑賞していただくチケットです。
②ボランティアの活動開始
この社会科推進事業のスタートとともに、ボランティアの活動も始まりました。
今年度から、市民ミュージアムはボランティア制度を導入しました。応募していただいた方の研修も終わり、まず1回目ということで、社会科推進事業で来館した子どもたちの整理、誘導をお願いいたしました。これから順次活動の幅を広げていきます。
③市民モニターがスタート
28日には、市民モニター説明会を開催しました。市民モニター制度も今年度からの導入で、やはり応募していただいた方のうち当日は30余名の参加を得て、モニターとしてお願いすること、制度の概要などをお話いたしました。当館に対するご意見やご要望を広くいただき、今後の改善に結びつけてまいります。
いずれの施策も、市民をはじめ多くの方に、このミュージアムをもっと知っていただき、利用していただこうという思いで始めました。
2008年7月 1日 12:47