「少女マンガ」と「小学生に挨拶」と「シンポジウム講師」
①当館で開催中の「少女マンガパワー」が、今日のNHK「新日曜美術館」でとりあげられました。
多くの国々で読まれ親しまれている日本のマンガですが、その中でも「少女マンガ」は近年特に世界のマンガ愛好家から注目されています。この展覧会は、日本の少女マンガ形成に多大な影響を与えたマンガ家23人の作品により、その魅力とパワーを紹介しようというものです。
先月16日より始まり、連日多くのファンの方々が来場され、また関連イベントにも参加していただいています。初日には、この展覧会のベースとなっている「Shojo Manga! Girl Power!」展(北米9会場を巡回)の企画者であるカリフォルニア州立大学教授の徳雅美氏の講演会を開催し、徳氏からはアメリカ、カナダの人々の、日本の少女マンガに対してのこちらで想像する以上の熱い思いが伝えられました。
また29日には横浜国立大学准教授のジャクリーヌ・ベルトン氏の司会で「少女マンガの語り方 ジェンダー論とその彼方」をテーマに公開座談会が開かれ、当館学芸員を含む5人の参加者に観客の皆さんもまきこんで、3時間に及ぶ実りある討議が行われました。
1日に開催した水野英子氏のトークショーとサイン会でも、沢山のファンの皆様に楽しんでいただきました。
これからのイベントとしては、3月20日には本展の出品作家である、くらもちふさこ氏原作の「天然コケッコー」、吉田秋生氏原作の「櫻の園」の映画を上映いたします。こうした展覧会に関連した映画をタイムリーに上映できるのも映像ホールをもつ当館の強みでありますが、これも楽しみです。また9日(日)、15日(土)、22日(土)の各日午後2時からは、学芸員による充実した展示解説をいたします。
「新日曜美術館」で放映され、さらに多くの方々に本展の魅力を知っていただけると思っておりますが、これだけの作家の作品を一堂に展観する展覧会は日本で始めてと言ってもよく、大変見ごたえのある展覧会ですのでぜひご来館ください。
②本年度の社会科教育推進事業が終わりました。
川崎市の歴史を知る上で重要な位置を占める「二ヶ領用水」を学ぶために、授業の一環として市内の小学校4年生が学校単位で市民ミュージアムに来館されます。市民ミュージアムの社会科教育推進事業として、毎年実施しているものです。
今年度は全市114校の小学校の内、これまでで最高の84校が参加し、7949人の児童の皆さんが来館されました。
昨年6月の19年度事業開始時より、見学前の子ども達に、館長として来館お礼のご挨拶と市民ミュージアムがどんな所かの話をすることにしましたが、それまで子どもさん達を集めて挨拶とか話などしたことがない私ですので、最初の内は、つっかえるは支離滅裂になるはで、子どもを相手に話をするのはこんなにむずかしいことなのかと思い知らされ、なんとも情けない状態でした。そんなのを聞かされた初めの頃の学校の皆さん、ゴメンナサイ。
継続は力と思い、用事のある時以外はめげずに続け、なんとか2月の終了時までで84校のうちの9割くらいの学校には挨拶をすることができました。
来館のお礼のあと、「今まで市民ミュージアムに来たことがある人」に手をあげてもらうことを、すべての学校でしましたが、半数以上が手をあげた学校は数えるほどで、少ないと百名程度のうち数名しかいない時もあり、子ども達にもっとミュージアムを知ってもらい利用してもらうことがやはり大きな課題だと思う次第です。
1年間の長丁場の事業を無事終えることができ、担任・引率の先生方、各校の校長先生、見学中の子ども達の面倒を見てくださった「市民ミュージアム友の会」の会員の皆さん、そして来館してくれた児童の皆さん、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
③シンポジウムの講師をしました。
2月25、26日開催の日本博物館協会による「博物館指導者研究協議会 庶務・管理部門」に参加してきました。
市民ミュージアムでは今年4月から新たに「市民ミュージアム評価制度」を導入することにしており、これまでその準備をしてきました。そんな関係で、協議会の<「自己点検評価」はどのように活用できるか>というテーマのシンポジウムの講師を仰せつかり、評価制度導入の経緯や制度設計の考え方などをお話して参りました。
これから導入を考えている館はもとより、既に実施している館の制度運営の参考にしていただければとてもうれしいことです。
なお、「市民ミュージアム評価制度」の内容については、制度が確定し動き出す4月中に当館ホームページ等で公表いたします。
