ムナーリブログをご覧いただきありがとうございます。

「ブルーノ・ムナーリのアートとあそぼう!-みて、さわって、たのしんで」展は
2008年8月31日(日)をもちまして閉幕いたしました。
ありがとうございました。

ムナーリブログは今年末まで公開いたします。
展示をご覧になった方もワークショップに参加、見学された方にも
新たな発見があるかと思います。

この期間内にぜひご覧ください。

8月のさいごの土日、
30日(土)、31日(日)にムナーリさんのかんがえた
《直接の映写》のワークショップをおこないました。

なんだかむずかしい名前のワークショップですが、
さまざまなざいりょうをスライドのマウント(わく)にはさんで
プロジェクタ(映写機)にいれ、スクリーンにうつすというものです。
わたしたちがふだんつかうスライドは、専用のフィルムで写真をとって、
現像したフィルムなどがマウントにはさまれています。
ざいりょうを直接スクリーンに投影するので、「直接の映写」なのです。

今回つかったざいりょうはセロファン、はね、くさばなのタネなどなど。

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たとえば、はっぱをマウントにはさんで、直接うつすと、こんなかんじです。

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まず、さまざまなざいりょうをマウントにいれ、

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うつしてみて、

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ざいりょうをとりかえたり、ほかのざいりょうとかさねてはさんだりして、
きにいったえがうつしだされるくみああわせをさがします。

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今回の会場はミニホールでした。
いつもはビデオなどの上映につかっているので、イスがならべてあります。
見学の方はイスにすわってごらんになっていました。

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スクリーンにさまざまなイメージがうつしだされるたびに歓声があがっていました。
ムナーリさんが日本にきて《直接の映写》をひろうしたときの会場も
このようなふんいきだったのかもしれませんね。

7月12日からはじまった「ブルーノ・ムナーリのアートとあそぼう!」展の
さいごをかざるのにふさわしいワークショップになりました。

ご参加、ご協力いただき、まことにありがとうございました。

※今回使用した練習用マウント(わく)はムナーリが考案した遊具のものを使用しました。
展示では「スライド」としてご紹介した遊具です。

ワークショップ 《直接の映写》
日時:8月30日(土)、31日(日) 
    午前の回:10時半〜11時30分、午後の回:14時半〜15時30分
場所:3階 ミニホール
進行:中尾貴子(川崎市市民ミュージアム)

8月のさいごの週、
27日(水)、28日(木)、29日(金)にムナーリさんのかんがえた
《ゼログラフィーア》のワークショップをおこないました。

展示室の出口のそばに10数年前の最新型カラーコピー機を展示しました。
これは色を4つにわけてよみとる方法でカラーコピーをする機械です。
今のカラーコピー機とはちがう方法です。
この、色を4つにわけてよみとる方法をいかしたワークショップが今回の《ゼログラフィーア》です。

まず、カラーコピー機をつくった人たちがおすすめしているつかい方をかくにんしましょう。
コピー機のフタをあけて、ガラスの上に紙をまっすぐにおいて、フタをしめてから
スタートボタンをおします。
ムナーリさんのかんがえた方法は
フタをあけたままにして、ガラスの上に紙をおいてからスタートボタンをおして、
よみとりの光が4回とおるあいだに紙を自由にうごかすというものです。

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できあがりはこんなかんじです。

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今回はミュージアムのチラシを原稿につかいました。
さいしょは一枚のチラシを片方の手だけでうごかしていたこどもたち、
そのうち両手をつかってうごかしたり、4回のよみとりのうちすべてちがううごきにしたり

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チラシを切ったりはったりまるめたり

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見学していた方が「コピーなのに同じものができないんですね」とおっしゃっていました。

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《ゼログラフィーア》は、同じものをたくさんつくるやくわりのコピー機で、
この世に二つとないものをつくるという方法ともいえます。


※今回の《ゼログラフィーア》に使用したカラーコピー機は
富士ゼロックス株式会社様からワークショップのために特別にお借りしました。
現在一般的に使用されているコピー機は読み取り方法が違うため
《ゼログラフィーア》を行うことができません。

ワークショップ 《ゼログラフィーア》
日時:8月27日(水)、28日(木)、29日(金) 
    午前の回:10時〜11時30分、午後の回:14時〜15時30分
場所:2階 企画展示室2
進行:中尾貴子(川崎市市民ミュージアム)

8月23日、日よう日、
日本ブルーノ・ムナーリ協会の岩崎清さんによるギャラリートーク
《ムナーリさんってこんな人》をおこないました。

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岩崎さんは、美術出版社発行『円と正方形』(上松正直 訳)の編集や
1985年にこどもの城で行われたブルーノ・ムナーリ展に携わった
ムナーリ研究の第一人者です。
また、光村図書出版株式会社発行の『こくご2 下 赤とんぼ』に掲載されている
「一本の木」の著者でもあります。

今回の企画、展示にもご協力いただいた岩崎さんのお話を
ムナーリさんの作品を前にして聴くことができるということで
多くの方がお越しくださいました。

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幅広く活躍したムナーリの造形思考を分野ごとに、
それぞれ丁寧にご説明くださいました。
さまざまな領域で作品を発表しているムナーリですが、
その造形思考には一貫性があり、理性的な制作を行っていることがわかります。
そうしたお話のなかに生前の「ムナーリさん」と直接やりとりした時のお話もあり、
聴いているうちに頭のなかでムナーリ像が築かれてくるような、
たいへん充実した一時間半となりました。
実際、トークの最初から最後までお聞きになった方がほとんどで、
熱心にメモをとられる姿もよくみられました。

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この日、15時45分から行いました
3階ミニホールでの武蔵野美術大学美術資料図書館協力による
ムナーリワークショップのビデオ上映にも
多くの方がいらっしゃいました。

岩崎さん、ご来場いただいた皆様、
ありがとうございました。

※ワークショップ参加者にお配りした展覧会ガイドは
「ムナーリさんってどんな人?」というタイトルです。
今回のギャラリートークとあわせてお読みいただくと、
ムナーリさんについてより深く理解できると考え、
このタイトルにいたしました。

ギャラリートーク《ムナーリさんってこんな人》
日時:8月23日(日) 14時〜15時30分
場所:2階 企画展示室2
講師:岩崎清氏(日本ブルーノ・ムナーリ協会)

ムナーリ展も残すところわずかとなりました。
この夏の、ここ川崎市市民ミュージアムでしか観られない、体験できない展覧会です。
どうぞご覧になってください。

さて、そのムナーリ展、
会場の最後に赤いカーペットが目にまぶしい「さわるコーナー」がありますが、
その周囲には造形ワークショップの作品が展示されています。
カラフルなものあり、統一された色調のものあり、
壁一面の大きいものから手のひらくらいの小さいものまで
大きさも手法もさまざまですが、
どの作品からも子どもたちのエネルギーがつたわってきます。

1985年にこどもの城でのワークショップと、
7月21日(月・祝)のゲストワークショップ《木をつくろう》
そして、このムナーリ展がはじまる少し前に行った出張授業でのワークショップの作品です。

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8月24日(日)の《テクスチャー》、
8月27日(水)・28日(木)・29日(金)の《ゼログラフィーア》への
参加申し込みをされたみなさま

このたびはムナーリ展関連ワークショップへのお申し込みありがとうございました。
8月12日(火)から応募いただいた方法(FAXもしくはメール)で
抽選の結果をおしらせしております。
今回は定員をはるかに超えるお申し込みがあり、抽選することになりました。

今回参加いただける方には当日のながれ等、諸注意もあわせてお送りしておりますので、
お読みになったうえでご参加ください。

まだ、結果の連絡が届いていないという方は、ご面倒かと思いますが、その旨ご連絡ください。

一部、応募メールに返信しても戻ってくる場合がございます。
メールで応募された方はmunari2008@kawasaki-museum.jpを受信できるよう
設定変更をお願いいたします。

また、キャンセル、時間帯の変更、参加人数の変更等もメールまたはFAXにて
なるべく早めに担当までおしらせください。
よろしくお願いいたします。

川崎市市民ミュージアム ブルーノ・ムナーリ展ワークショップ担当
munari2008@kawasaki-museum.jp
TEL044-754-4500(代表) / FAX044-754-4533

7月さいごの日よう日、
7月27日(日)にムナーリさんのかんがえた
ワークショップ《コラージュ》をおこないました。

コラージュは紙を切ったりはったりして絵をつくることですが、
今回はさわりごこちがちがう紙や布など、
さまざまなそざいをつかって絵をつくりました。

まずはそざいのさわりごこちをたしかめます。
でこぼこ、つるつる、ふわふわ、さらさら…
あったかいかんじのものもあれば、なんだかヒンヤリするものもあります。

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表面のかんじをいかして絵をつくっていきます。
くしゃくしゃにまるめたり手でちぎったり広げたりして、
さらに表面のかんじをかえてみます。

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見るだけでなく、おもわずさわってみたくなるような作品ができあがりました。

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※《さまざまなかたち》は、1985年にこどもの城でムナーリ本人による公開指導として
行われたワークショップのひとつです。
また、今回のムナーリ展関連事業として実施した出張授業の一つでもあります。
展示室でそれぞれの参考作品を紹介していますので、どうぞご覧ください。

ワークショップ 《コラージュ》
日時:7月27日(日) 午前の回:10時〜11時30分、午後の回:14時〜15時30分
場所:3階 体験学習室
進行:中尾貴子(川崎市市民ミュージアム)

7月の連休のまん中の日、
7月20日(日)にムナーリさんのかんがえた
ワークショップ《テクスチャー》をおこないました。

表面に凹凸があるそざいに紙をのせて、その上からクーピーでこすります。
つまり、凹凸のかんじを紙にうつしとるのです。

つくえの上にはあながあいたり、あみになっていたり
いろいろな凹凸の板がよういされています。

板の上に紙をのせてクーピーでこすると…

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色をかえたり、板をずらしたり、一度うつしとった上に別の板で凹凸をうつしとってみたり

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目で見たときの凹凸のようすと、紙にうつしとったもようは
そうぞういじょうにちがいものがあります。
どのもようがどの板からとれるのか、クイズをしました。

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うつしとりの実験をくりかえし、
どの板からどのもようがとれるかかくにんしたあとで
この凹凸を紙にうつしとる方法で絵をかきました。

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さいごはみんなの作品をみながらおはなしをしました。

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※《テクスチャー》は、1985年にこどもの城でムナーリ本人による公開指導として
行われたワークショップのひとつです。
また、今回のムナーリ展関連事業として実施した出張授業の一つでもあります。
展示室でそれぞれの参考作品を紹介していますので、どうぞご覧ください。

ワークショップ 《テクスチャー》
日時:7月20日(日) 午前の回:10時〜11時30分、午後の回:14時〜15時30分
場所:3階 体験学習室
進行:中尾貴子(川崎市市民ミュージアム)

ムナーリ展のスタートの次の日、
7月13日(日)にムナーリさんのかんがえたワークショップ
《さまざまなかたち》をおこないました。

このワークショップでは、空にうかぶものから生きものをみつけてあそぶように
いろいろなかたちの紙から別のかたちを発見していきます。


まず教室の床にやぶった紙がまかれます。

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いろいろな方向から紙をみてかたちをさがします。

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かたちがみつかったら、ほかの人にもわかるように紙にかきたしていきます。

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午前の回も午後の回も教室中がさまざまなかたちでいっぱいになりました。

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※《さまざまなかたち》は、1985年にこどもの城でムナーリ本人による公開指導として
行われたワークショップのひとつです。
また、今回のムナーリ展関連事業として実施した出張授業の一つでもあります。
展示室でそれぞれの参考作品を紹介していますので、どうぞご覧ください。

ワークショップ 《さまざまなかたち》
日時:7月13日(日) 午前の回:10時〜11時30分、午後の回:14時〜15時30分
場所:3階 体験学習室
進行:中尾貴子(川崎市市民ミュージアム)

展覧会場の最後のコーナーの一角(赤いカーペットがしかれています)は、ムナーリが考案した遊具を体験していただくコーナーで、そこに置いてある遊具はもちろん手でさわって遊べます。くつをぬいで上がってください。

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会期中の予定は下のようになっています。

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ムナーリが考案した遊具の箱を展示している壁面です。

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この中から選んで、期間ごとにさわって遊べるようにコーナーのテーブルにおいています。さて、今は、構成と迷路の二種類の遊具がおいてあります(下の写真は展示してある遊具のパッケージ)。


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町や都市をカードでつくっていく迷路は、世代にかかわりなく、幼稚園生から中学三年生、あるいはおとなまで人気があります。ぜひ体験してみてください。

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いずれも楽しめる内容ばかりです。お見逃し無いように。大人のみなさんもトライしてみてください。

7月21日(月)に行ったワークショップでできた「木」を展示場に展示しました。高さ約7メートル、幅約7メートルのとても大きな木です。展示場の壁面の高さは4メートルです。木はもっと大きいので、飛び出て天井まで枝をのばしています。
ぜひ見てみてください。

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参加してくれたみなさんにも、見ていただければと思っています。
あなたがつけてくれた葉っぱはどこについていますか?

去る7月21日(月祝)に、ミュージアムの広い逍遥展示空間いっぱいをつかってブルーノ・ムナーリが考案したワークショッププログラム《木をつくろう》をおこないました。
こどもの城から有福先生をおよびし、33人のこどもたちが参加しました。

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有福先生の おはなしをききながら みんなで木を大きく、 にぎやかにして いきました。

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できあがったら、みんなで輪になって木を持ち上げて、先生の指示でいろいろと動かしてみました。

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木は最後は強い風でこわれてしまいます。これは終わって直後の木です 。

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今回は「木をつくろう」のようすをしょうかい するためにとくべつに企画展示室で木を「再生」させることにしました。そのようすはまたしょうかいします。ワークショップのようすを記録したビデオは展示場でごらんになれます(上映時間約20分)。

ゲストワークショップ 《木をつくろう》
日時:7月21日(月・祝)14時〜15時30分
場所:逍遥展示空間
進行:有福 一昭氏(こどもの城造形事業部)

みなさん、こんにちは。

このブログでは、川崎市市民ミュージアムで開催中のムナーリ展に関するさまざまな情報をお知らせいたします。まずは、ブルーノ・ムナーリ・ワークショップ・ビデオ上映のお知らせです。

展覧会の関連イベントとして会期中に開催されるワークショップとギャラリートークの開催日の中から下記の上映日程のとおり、全6回、ムナーリ本人が行ったワークショップの貴重な記録映像を上映します(イタリア語版、字幕無し)。

ムナーリ本人が登場して、自らのワークショップについて語ります。日本語訳はございませんが、映像を通して、ムナーリが目指した芸術教育のありかたが伝わってきます。ご覧ください。

◎上映場所と日時  
・場所 3階ミニホール  計6回  
・上映日程 下記のとおり

 各回午後3時45分より3階ミニホールにて(上映時間各回約30分)
 予約不要、観覧料は無料(40席)

【上映日程】
7/13(日)さまざまなかたち 終了しました
7/27(日)コラージュ  終了しました
8/23(土)ステロタイプ ※岩崎氏のギャラリートーク後にどうぞ
8/24(日)テクスチャー ※ワークショップ午後の回の後にどうぞ
8/29(金)ゼログラフィーア(コピー)  ※同名の作品を展示しています
8/30(土)色彩 ※1985年当時の児童作品を展示しています

上映資料協力 武蔵野美術大学美術資料図書館

造形プログラム《アートとあそぼう》より、子どもたちのためのワークショップを行います。
参加料は各回一律300円(テキスト代含) 対象はすべて小学生(見学は自由)

①「さまざまなかたち」 7月13日(日) 締切6月29日(日) 終了しました
②「テクスチャー」 7月20日(日) 締切7月6日(日) 終了しました
③「コラージュ」 7月27日(日) 締切7月13日(日) 終了しました
④「テクスチャー」 8月24日(日) 締切8月10日(日) 終了しました
⑤「ゼログラフィーア」 8月27日(水)~29日(金) 締切8月10日(日) 終了しました
⑥「直接の映写」 8月30日(土)~31日(日) 事前申込不要・当日受付・先着順  終了しました

全日とも午前・午後の2回開催
[午前の部]10:00~11:30 [午後の部]14:00~15:30

①~④ [会場]3階体験学習室 [対象]小学生 [定員]各回20名
⑤・⑥ [会場]2階企画展示室2 [対象]小学生 [定員]各回10名

ゲストワークショップ「木をつくろう」7月20日(日)14:00~15:30 締切7月6日(日) 終了しました
[会場]逍遥展示空間 [対象]小学生 [定員]30名 [参加料]各回一律300円(テキスト代含)

お申し込みはこちらから

必要にかられて、人間が発明してきた機械には、わたしたちの日常や社会生活を豊かにするモノもあれば、人びとの心を圧迫するものもあります。そして、そうした機械の非人間的な側面をいくら否定しても、これらの事物は今の生活には欠かすことのできないものなっているのです。そのわけは、機械がさまざまな面で生活を便利にしたり、効率的にしているので、わたしたちはその合理性に支配されているからなのです。
ムナーリは、「機械主義宣言」の中で、機械が支配するいまの時代にわたしたちは機械の奴隷になるのではなく、その主人にならなければならない、そして機械の奴隷から主人になれるのは、ひとえに芸術家の働きによるのである、と宣言しています。機械にたいする諧謔とユーモアたっぷりの「役に立たない機械」や「不規則な機械」。「時間X」最晩年の作品「テンポ・リベロ」などに発明家としての反機械的な造形思考が鮮やかに表れています。

ブルーノ・ムナーリが他のアーティスト比べて特徴的な点は、発想や表現が従来の造形美術の様式や枠組みに生涯捕われなかったというところにあります。その理由は、ムナーリが6歳から20歳前後まで過ごしたヴェネト州のバディーア・ポレジネで、川の渦巻く水流の動き・水車の回転運動・樹木の四季・動植物の生態など自然を教師として独学でモノの見方を学び、美術的な感受を磨きあげたからです。いわゆるデッサンからはじまる伝統的な美術教育の影響をうけませんでした。そうした自然の観察からえた感受性のおかげで、従来の美術に捕らわれず科学的・生物学的な着想が自由にできたのです。それがムナーリの独特な作品を形成しているのです。またムナーリは文字の世界に法則があるのと同じように造形芸術を支配する視覚的な文法があると考え、それを生涯かけて絵本・彫刻・平面作品などの中で説き明かし、視覚言語の意味と大切さを探求しました。

ムナーリは生涯にわたって、さまざまな分野にわたる本を書いています。内容からみれば、子どもたちの造形美術の感性を育む本、子どもたちのための絵本、大人たちを対象にした造形美術の本、子どもの美術に携わっている大人たちのための啓蒙的な指導書、アーティストとして制作した実験的な本などがあります。どれ一つとってみても、創意と実験的な試みに満ちていて、ムナーリほどたくさんの本を書いたアーティストはほかには見当りません。そして、これら多種多様に見えるたくさんの本を作りましたが、そこには通底していることがあります。ムナーリが本という形式を通じて読者に伝えたかったことは、文字言語と同じように色や形や線で構成されている美術的な表現にも視覚的な約束事や原理があるということでした。美術作品やオブジェの制作には数の制限がありますが、ムナーリには本という形式は自らの造形思考を人びとに広く伝える媒体でした。

ムナーリは、プロダクトデザインをする時に、当時、最も新しく大量生産が可能で安価な素材を積極的に取り入れて実験的なアイデアを実現しています。その素材の特性を最大限に生かすために、ムナーリはデザインをするだけでなく、その工場に足を運びさまざまな実験を繰り返し、職工、職人などと何度も試作を重ねてプロジェクトを実現させています。それは、デザイナーと企業が対等な立場から製品の開発に関わり、消費者である一般市民にできるだけ安価で質の良いものを提供するという理想から生まれた必然と言えるでしょう。そうした結果、ムナーリのプロダクト作品は、どれをとってもあたたかい質感、独特の美しいフォルム、そして使いやすい機能をそなえているのです。
そうした作品には、車の座席などに使用されている素材フォームラバーを使った子どもの玩具「小ざるのジジ」やストッキングに使われる伸縮性のあるニット素材を用いた光の彫刻といってもさしつかえのない照明器具「フォークランド」などがあります。

ムナーリは、1930年代からさまざまな雑誌、本などのグラフィックデザインの仕事をしています。彼の制作活動の中で一番多くの割合を占めたのがグラフィックで材員の仕事と言えるでしょう。しかし、ここでも他の活動と同様に、さまざまな実験的な仕事をしています。たとえば、「カンパリ」という大変良く知られたお酒の会社のロゴタイプを切りつめたり、隙間をあけたり、他の字体をコラージュしたり、コピーでわざと文字をゆがめるなどのいろいろな技法を駆使して、その意味が読みとれるぎりぎりのところまで、可能な限り、文字のデザインを試みています。また、雑誌や本の表紙などでは、赤、黄、みどり、青など純色を配した色相環のグラデーションや補色を巧みに使って、読者の目をひきつけています。
今回の展示では、「カンパリのロゴ」の他に数多くの絵本や著作、1960年代に出版された「今月の1冊」シリーズの本の表紙やイラストレーションなどがあります。

ムナーリは、子ども一人一人の力量の差異にこそ子どもの表現の個有性があると考えていました。子どもたちの好奇心をかきたて造形表現の世界へ無理なく誘導するムナーリの方法は独特で、それが彼のワークショップの特徴です。それは、子どもたちが遊び感覚でアート体験をしながら造形美術の原理や要素である色、形、線、テクスチャーなどを学ぶことができるように構成されています。1970年代から子どものためのワークショップを開催しはじめ、ミラノのブレラ美術館のワークショップでジョヴァンニ・ベルグラーノとともに「アートとあそぼう」の方法を確立しました。そして、1985年東京こどもの城での「ムナーリ展」ではその集大成ともいえる7つのワークショップを開催しました。
ムナーリが作家として、近未来の大人である子どもたちの豊かな感性を培うために、文字言語と同じく視覚言語の重要性を体験を通じて伝えようと試みたのがワークショップであり、一連の遊具なのです。